「次世代最強ランキング20位~16位」ファン・ペルシの息子とフェリックスの弟が登場! 18位にはオランダ期待のクリエーターがランクイン

2023年04月19日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

父ロビンを彷彿とさせる勝負強さ

18~20位にランクインした(左から)ミズーイ、ダンドレア、ファン・ペルシ。(C)Getty Images

 カタール・ワールドカップ制覇に多大な貢献を果たしたリオネル・メッシは、今年2月の『ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ』で最優秀選手賞に輝いたように、いまなお当代屈指のタレントでありつづけている。ただ、その生けるレジェンドも今年5月で36歳だ。

 いま、待ち望まれるのは「メッシ後の時代」をリードする新星の台頭だろう。そこで『ワールドサッカーダイジェスト』編集部では、その候補たりえる逸材50人のランキング化を試みた(すでに十分な実績を残しているキリアン・エムバペやアーリング・ハーランドなどは選外)。

 今回は「次世代最強ランキング」の20位~16位を紹介しよう。

20位:シャクエール・ファン・ペルシ
(フェイエノールトU-17/オランダU-17代表/2006年11月16日生まれ)

 オランダ代表やアーセナルなどで活躍したロビン・ファン・ぺルシを父親に持つサラブレッド。父のロビンと言えば、2014年のブラジル・ワールドカップのスペイン戦で決めたダイビングヘッドが記憶に新しいが、なんと息子のシャクエールも昨年10月のフェイエノールトU-17のトレーニング中にあのゴールを再現したのだ。

 その衝撃映像が瞬く間にソーシャルメディアを通じて広まり、ファンから大きな称資を集めた。実際に動画を見ればわかるように、無限の可能性を感じさせるスーパープレーだった。
 
 ゴール前での勝負強さ、クロスに合わせアクロバチックなボレーで枠にシュートを飛ばす技術など、ロビンの現役時代を彷彿とさせ、ストライカーとしても両サイドのウイングとしてもプレーできる万能性も瓜二つ。オランダU-17代表としても活躍中だ。

【動画】ファン・ペルシの13歳の頃のスーパーゴールをチェック!
19位:ルカ・ダンドレア
(サッスオーロ/イタリアU-19代表/2004年9月6日生まれ)

 今シーズンにサッスオーロに昇格して18歳でセリエAデビューを果たした左利きのアタッカー。小柄な体格に高いアジリティーと左足のテクニックを備え、右サイドから小回りの効いたドリブルでチャンスを作り出す姿が、同じくサッスオーロで頭角を現わしたナポリのマッテオ・ポリターノを彷彿させる。

 最大の武器は、敏捷性の高さと左足の繊細なボールタッチを活かし、一瞬のフェイントで相手の重心を外して鋭く内に切れ込む1対1のドリブル。絶対的なスピードが求められるオープンスペースへの突破よりもむしろ、狭いスペースを縫うように持ち込むプレーで違いを作り出す。

 サイドを起点にドリブルで敵2ライン(MFとDF)間に持ち込んだ後、自らが作り出した数的優位を決定機につなげるパスやフィニッシュは、今後の伸びしろを大きく残している。卓越した突破力をゴールやアシストにどれだけ結びつけられるかは、10代で台頭したドリブラーの多くがぶつかる壁。爆発的なスピードやクイックネスを持たないため、テクニック、そしてそれ以上にプレービジョンや戦術眼が問われることになる。

18位:ガブリエル・ミズーイ
(アヤックス2/オランダU-17代表/2005年7月18日生まれ)

  アムステルダム生まれで、ルーツは西アフリカのガーナ。英高級紙『ガーディアン』が21年に発表した2005年生まれのベストタレントTOP60に選出されるなど、オランダの同世代を牽引する存在として知られている。

 6歳でアヤックスのアカデミーに加入し、この名門育成機関で磨かれた攻撃的MFで、いわゆる10番タイプのクリエーターだ。優れた敏捷性に巧みなボディーコントロール、高い足下のテクニックを併せ持ち、狭いスペースでボールを受けてもスルスルと抜け出し、一気に局面を打開する。

 両足を遜色なく扱うことができ、ドリブル、シュート、クロス、スルーパスと、どんな局面でも最適なプレーを選択することができるのも大きな強みだ。オランダU-17代表での活躍も目覚ましく、22年のU-17欧州選手権には10番を背負って全6試合に出場。惜しくも決勝でフランスに敗れたものの、2ゴール・2アシストと大車輪の働きを見せた。
 

次ページ17位には名門ボカの技巧派SBが

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