「よくメンタルリカバリーをしてくれた」サンガ曺貴裁監督が開幕連敗→連勝を果たした選手たちを称える!昨季と比べたチームの進歩は?

2023年03月12日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

8位浮上と上昇機運

曺監督がチームの進歩について明かした。写真:滝川敏之

[J1第4節]湘南0—2京都/3月12日/レモンガススタジアム平塚

 京都サンガF.C.は4節で湘南ベルマーレと敵地で対戦し、2-0の快勝を収めた。開幕節の鹿島アントラーズ戦(0-2)、第2節の名古屋グランパス戦(0-1)と"連敗発進"だったが、第3節のFC東京戦(2-0)に続いて、2戦連続の完封勝利を果たした。

 試合後に、取材に応じた曺貴裁監督は「選手がよくメンタルリカバリーをしてくれたことが、今日の勝点3につながった」と語る。そして、サッカーの"根っこ"について、こう主張した。

「ワールドカップや(ヨーロッパの)チャンピオンズリーグを見ていると、戦術的な進歩や相手への騙し合いみたいな部分が進んでいるが、やはり、足が止まったほうが試合に負ける。そういう意味で、足を止めずに90分やり切った彼らを誇りに思う」

 また、サイドから崩した55分の木下康介の先制点、74分にカウンターから奪った山田楓喜の追加点について、「湘南さんの特徴から、ああいうチャンスは生まれるかなと予想していた」と明かす。ただ、「あんなにきれいにゴールが決まるというのは、なかなか想像していなかった」とも振り返った。
 
 それでも得点できた要因には、「普段、練習でそういったものを体現できるように作ってはいるつもり。どっちも簡単なシュートではなかったが、選手の日頃の練習、トレーニングのたまものだと思う」と練習の成果を挙げた。

 また、昨季と比べた進歩にも言及。先制点を奪った後にも追加点を狙う姿勢が出た点について、「去年は1点を取ったら残りの2、30分、ずーっと自陣に押し込まれて、クリアして終わるという試合が多かったが、この前の東京戦でも、最後まで相手にプレスをかけて。できるだけ、敵陣でプレーを終わらせるという選手のメンタリティが出てきたのが非常に大きい」と手応えを口にする。

 湘南戦の勝利で、8位浮上と上昇機運になってきた京都。次戦は18日、敵地で横浜FCと相まみえる。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

【動画】「どっちも簡単なシュートではなかった」と曺貴裁監督が称賛!サンガ木下康介と山田楓喜の得点シーンをチェック!

【PHOTO】開幕戦の勝利を願い、最後まで声援を送り続けた京都サンガF.C.サポーター

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