「日本との差は広がっている。恥ずかしい」元中国代表FWが育成年代の“日中の大きな違い”を鋭く指摘!「妻は別のスポーツのようだと…」

2023年03月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「変わらなければ、追いつくのは本当に難しい」

中国と日本のサッカーの違いについて語ったヤン・シュー。(C)Getty Images

 3月3日に開催されたU-20アジアカップのグループステージ(D組)第1節で、U-20中国代表は冨樫剛一監督率いるU-20日本代表と対戦。1―2で敗れた。

 6分に先制し、リードして前半を終えるなど、格上を相手に健闘したかのように思われたが、中国のメディアやコメンテーターからは、圧倒的に支配された試合内容に「その差は大きい」と指摘する声が少なくなかった。

 そんななか、上海申花でプレーする元中国代表のヤン・シューが、日本と中国の育成年代における違いについて「大きな差がある」と指摘した。中国メディア『網易体育』が報じている。

 記事によれば、ヤン・シューは以前、2人の息子を日本のクラブが実施したアカデミーのトレーニングに参加させていたという。

「日本のサッカーは攻守のリズムが非常に速い。妻は、中国と日本のサッカーの育成年代のトレーニングは同じスポーツではないようだと冗談を言っていた」
 
 中国代表として54試合に出場して28ゴールを挙げたアタッカーは、「日本の学生サッカーのスポンサーは、中国のスーパーリーグチームよりもはるかに多い」と主張。続けて、両国の育成年代の指導の違いについてこう見解を示している。

「中国と日本の子供たちの最大の違いは、セルフケア能力と思考能力にある。 中国のコーチは若い選手にプレーする方法を教えるのが多いのに対し、日本では選手にプレーする方法を考えさせることを選択するため、思考能力と主観的に判断する力がつき、自分で長所と短所を分析するようになる」

 36歳のFWは、さらに中国の育成クラブの問題点について、「クラブの運営を維持するためにトレーニング費用に頼らなければ存続が難しいため、誰もが優勝を望んでおり、優勝して初めてより多くの子供を募集することができる。そのため、身体的に優れた子供を探し、他のタイプの選手を無視するようになる。これは短期的には良い効果があるが、長期的な将来を無視することになる」と指摘。最後にこう締めくくっている。

「中国のサッカー選手として恥ずかしく、悔しい。日本サッカーとの差はますます広がっている。変わらなければ、追いつくのは本当に難しいと思う」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部



【画像】妻と2人の息子と日本の高校サッカー選手権決勝を観戦に訪れた元中国代表ヤン・シュー

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