「絶望に押しつぶされそうだ」ブラジル代表FWの退団報道にリバプールファンが傷心

2023年03月04日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

マネとサラーとの“フロント・スリー”で一世を風靡

今シーズン限りでの退団が濃厚となったフィルミーノ。リバプールの近年の成功に欠かせない存在だった。(C)Getty Images

 絶頂期を支えたレジェンドが自ら決断を下したようだ。

 現地時間3月3日、イギリス衛星放送『スカイスポーツ』は、ブラジル代表FWのロベルト・フィルミーノが今シーズン限りでリバプールを退団すると報じた。

 31歳のアタッカーは現行契約が23年6月で満了することから、その去就が注目されていたものの、ユルゲン・クロップ監督が契約延長を熱望し、来シーズン以降も"レッズ"でプレーすることが有力視されていた。

 しかし、同日、フィルミーノはクロップ監督にこのまま契約を延長せずに、夏にフリーで退団する意思を伝えたようだ。

 フィルミーノは、2015年夏に4100万ユーロ(約57億4000万円)でホッフェンハイムからリバプールに加入。すぐにCFのレギュラーを獲得すると、16年夏に加わったサディオ・マネ、17年夏に入団したモハメド・サラーとともに強力な"フロント・スリー"を形成し、欧州中を席巻した。

 そして、18-19シーズンのチャンピオンズリーグ、翌シーズンのプレミアリーグ制覇に大きく貢献。黄金時代を築いたリバプールの中心人物として欠かせない存在だった。ここまで同クラブでは公式戦352試合で107ゴールをマーク。キャプテンのジョーダン・ヘンダーソン(12年目)に次ぐ在籍8年目を迎えていた。

 昨シーズンあたりから怪我の影響もあり、新戦力のディオゴ・ジョッタやダルウィン・ヌニェスなどにポジションを譲る機会も増えていたが、今シーズンもサラーに次ぐ7ゴールを挙げるなど、健在ぶりをアピールしていた。
 
 そんなレジェンドの退団報道に、多くのファンもSNSで反応している。

「絶望に押しつぶされそうだ。マネの時もそうだったけど、とても苦しいよ」
「クロップ政権下で最も好きな選手だった。彼はフロント・スリーの心臓だった」
「マネやサラーならまだしも、ボビーがいなくなってしまうなんて……」
「彼が去るのはとても悲しいが、おそらく両者にとってベストなタイミングだろう」
「クラブのレジェンドだ。ありがとうボビー!」

 同メディアによると、まだ新天地は決まっていないようで、クロップに「最後までリバプールのために戦う」と明言したという。

 苦しいシーズンを過ごすリバプールに、フィルミーノはCL出場権獲得という置き土産を残すことができるだろうか。その雄姿に注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【動画】フィルミーノのリバプールでのゴール集をチェック!

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