【連載】霊長類ヒト科サポーター図鑑vol.5「アスルドダック」(アスルクラロ沼津サポーター)――“良い意味で緩さのあるJFLでは楽しんだもの勝ち!”

2015年11月25日 宇都宮徹壱

山本昌邦さんにもタイコを叩いてもらったことが……。

子どもにタイコの叩き方をレクチャーするアスルドダック。多い時は150人ほどの子どもたちが叩いてくれるという。写真:宇都宮徹壱

「観戦に来た人に、なにかもうひとつ面白いものを」
アスルドダック(JFL・アスルクラロ沼津サポーター)
 
 こんにちは、アスルドダックです! あの有名な「D」から始まるダックさんとは一切無関係です(笑)。ちなみにこのマスク、けっこう視界が悪いので、試合中はまったく別人の姿になっています。ですので、私に会えるのは試合前ということになりますね。
 
 いつもアスルクラロのホームゲームで、子どもたちにタイコの叩き方をレクチャーする活動をやっています。この格好をしているのも、お子さんが喜んでくれるから。毎回だいたい60人くらい、多い時は150人くらいのお子さんが叩いてくれますね。子どもが叩いたら、お父さんも一緒になって叩いて、お母さんが「いい加減にしなさい!」みたいなこともよくあります(笑)。
 
 アスルクラロを応援するようになったのは2年前。まだ東海1部だった頃ですね。転勤で富士宮で暮らすようになって、地元にもクラブがあることを知って愛鷹に通うようになりました。
 
 アスルドダックとしての活動は、去年のホーム3試合目くらいから。アスルの試合を観戦に来た人に、なにかもうひとつ面白いものを持って帰ってもらいたかった。最初は「クラブに迷惑がかかるかな?」と少しヒヤヒヤしましたが、監督さん(吉田謙)や社長さん(山本浩義)からも「ご苦労さん!」と声をかけてもらえるようになりましたし、社長のお兄さんの山本昌邦さんにもタイコを叩いていただきました。
 
 今季はJFL2年目ですが、監督のやりたいことが明確になって、プレーにも表われるようになりましたね。ファーストステージは縦一本のサッカーでしたけど、セカンドステージはまずしっかり守って、中盤で奪ってからショートカウンターという形が明確になりました。成績は、贅沢言ったらきりがないですよ(笑)。
 
 ただ、まだまだJ3昇格は諦めていません(取材は10月3日。11月17日に鹿児島ユナイテッドの昇格が決定)。やっぱり鹿児島よりかは上に行きたいですね。それと同県のHonda FCには、いつかは勝ちたい。まあ、ライバルというにはおこがましいですけどね(苦笑)。今季のホームで0-5、アウェーでは0-3でしたから。
 

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