「ファンの気持ちは理解できる」得点王から一転、今季はわずか“2試合”のみ…韓国エースが胸中吐露。らしさ溢れるW杯秘話も

2023年02月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「誰にも心の傷を負わせたくなかった。見てられなかったよ」

完全復活が待たれるソン・フンミン。トッテナムのトップ4フィニッシュには爆発が不可欠だ。(C)Getty Images

 現在、三笘薫(ブライトン)がイングランドで大ブレイクを果たしている一方で、いまいち調子が上がらないのが韓国代表のソン・フンミン(トッテナム)だ。

 昨季は23ゴールを挙げ、アジア人初のプレミアリーグ得点王に輝きながら、今季はここまで4ゴールのみ。そのうちの3ゴールは、第8節のレスター戦のハットトリックで、スコアシートに名を刻んだのはわずか2試合だ。カタール・ワールドカップ(W杯)前に顔面を骨折するアクシデントがあった影響もあるのか、ファンの期待に応えられずにいる。

 低調ぶりは本人も自覚しているようで、英紙『Daily Mail』のインタビューで「チームを助けるチャンスはあるのに、昨シーズンのようにできていない」と、苦しい胸中を明かしている。

「でも、悪い時期があるからこそ強くなれる。今は前向きに考えているよ。ファンは僕にもっと多くのことを望んでいると理解している。批判されても100%同意するし、チームやファン、クラブに申し訳なく思っている。何年も上手くやってきたからこそ、期待値も高くなっている。もう1度、それをやらなければならない」

 韓国代表の大エースは、怪我を押して強行出場したカタールW杯にも言及。「正直言って、ワールドカップに100%のフィット感はなかった」と振り返った。

「時間があれば、もっと回復していたかもしれない。でも僕は5年間キャプテンを務め、みんなと一緒に予選を戦ってきたんだ……。この機会を逃したら悪夢だっただろうね。もし彼らが僕を必要とするなら、僕は彼らのために全力を尽くす」
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 さらにトッテナムでの相棒に触れ、「ハリー(・ケイン)もそうするだろうね。イラン戦で怪我をして、準々決勝までその問題を抱えたままチームを支えていた」と伝えると、チームメイトへの思いが滲み出たこんなエピソードも披露した。

「イングランドが(ケインのPK失敗もあってフランスに)負けた時、僕は韓国にいた。土壇場でPKがあれば、僕はハリーを信じるし、みんなもそうだろう。でもハリーに対して、(相手のゴールキーパーは)ユーゴ・ロリスだったんだ。彼もチームメイトだ。誰にも心の傷を負わせたくなかった。見てられなかったよ」

 トッテナムは現在5位に位置。チャンピオンズリーグの出場権確保が最重要ミッションだ。一方、同じノースロンドンに本拠地を構えるアーセナルは目下、優勝争いを演じている。

 インタビューの最後、「宿敵のこの状況はまずい?」というやや意地悪な質問受けたソン・フンミンは、「そんなことはない」と不敵な笑みを浮かべた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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