「軽率。スタンドに蹴り込むべきだった」冨安健洋のミスが誤算を招いたと英紙が非難「指揮官が先発起用を間違ったと考えても…」

2023年02月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「DFにとって簡単に対処できるものではなかった」

大一番で失点に繋がるミスを犯した冨安。(C)Getty Images

 先制点につながる致命的なワンプレーだっただけに、批判は避けられない。ミケル・アルテタ監督は擁護したが、抜擢した冨安健洋のパスミスが想定外だったのは確かだろう。

 2月15日、プレミアリーグ第12節延期分のマンチェスター・シティ戦で、アルテタ監督率いるアーセナルは1-3と敗れた。リーグ戦で10試合ぶりにスタメンに名を連ね、右SBを務めた冨安は、守護神へのバックパスをミスし、ケビン・デ・ブルイネに先制点を献上してしまっている。

 英紙『Mirror』は、指揮官が冨安を10月30日以来のスタメンに起用したことについて、「確かにトミヤスはアーセナルが最後にホームで勝利したマンチェスター・ユナイテッド戦で、マーカス・ラッシュフォード相手にベン・ホワイトが苦戦した後で途中出場し、エクセレントだった」と報じている。

「おそらくそれが、ジャック・グリーリッシュへの対応でホワイトに代えてトミヤスを選んだアルテタの考えの一部だったのだろう。試合前にアルテタは『トミもチャンスにふさわしい。この試合ではとても適応力が必要で、トミにはそのクオリティがある』と話していた」
 
 しかし、その冨安が珍しいミスから失点を招いてしまった。Mirror紙は「前半24分で指揮官が自分は間違えたのかと考えても無理はなかっただろう」と続けている。

「グリーリッシュのプレッシャーを受けながらの高く跳ねるシンプルなボールは、DFにとって簡単に対処できるものではなかった。彼はまずセーフティーにいき、スタンドに蹴り込むべきだった」

「だが、軽率なバックパスでアーロン・ラムスデイルを立ち往生させ、デ・ブルイネにその頭上を越えてガラ空きのゴールに決める完璧なフィニッシュを許した。今季のプレミアリーグで右SBとして初めてトミヤスを先発させようとしたときに、アルテタが考えていたことでなかったのは確かだろう」

 その後のパフォーマンスは決して悪くない評価の冨安だが、大事な天王山で失点につながるミスを犯しただけに、厳しく言われるのはやむを得ない。消化が1試合少ないながらもアーセナルがポイントでシティに並ばれ、首位から陥落しただけになおさらだ。

 痛恨の一戦となった冨安は、タイトルを争う中で重要となる今後、汚名を返上できるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】冨安がまさかの痛恨ミス→元イングランド代表エースが「なんて素晴らしい」と絶賛したデ・ブライネのゴール

次ページ【動画】冨安がまさかの痛恨ミス→元イングランド代表エースが「なんて素晴らしい」と絶賛したデ・ブライネのゴール ※投稿の白地部分をクリック

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事