【Jリーグ】オフの助っ人補強は需要が高い「J経験者」と中国からの“おこぼれ”に注目!

2015年11月20日 サッカーダイジェスト編集部

Jクラブが求めているのは確実かつ迅速に馴染める人材

C大阪、横浜FCでのプレー経験もあるカイオ。今シーズンは水原三星に在籍。(C) Getty Images

 ビッグネームの名前は聞こえず、"堅実志向"の傾向は続くが、、外国籍選手の獲得を目指し、各クラブはすでに動き始めている。来季に向けた"助っ人補強"の最新事情に迫った。
 
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 監督人事や日本人選手の移籍に加え、助っ人の動向も注目される。ただ、主に外国籍選手の移籍を仲介する代理人(厳密には"仲介人"が正式呼称)によると、「大きな流れは、この冬も近年とさほど変わらないだろう」とのこと。つまり補強失敗のリスクを軽減するため、「Jリーグ経験者」への需要が依然として高いという意味だ。
 
 今夏の動きを振り返っても、C大阪がエジミウソン、清水が鄭大世、福岡がウェリントン、京都がフェホといったように、Jリーグ経験者の獲得が続いた。ポイントは、日本サッカーや環境への適応力である。確実かつ迅速に馴染める人材を求める傾向にあるのが近年のJリーグであり、神戸も大枚を叩いて柏からレアンドロを引き抜いたほどだ。
 
 今冬のマーケットですでに名前が挙がっているのも、やはりJリーグでの経験がある助っ人たち。そのひとりが、今夏も移籍話が浮上したカイオだ。かつてC大阪や横浜FCでプレーしたストライカーで、全北現代を経て、今季は水原三星に在籍している。この夏には、鄭の獲得に失敗した柏の補強リストに上がっており、その後も継続的にJクラブに売り込んでいるという。
 
 その他の注目株は昨夏、大宮からカタールSCに移籍し、今夏に蔚山現代に電撃移籍したチョ・ヨンチョルだ。今年のアジアカップに韓国代表として出場したアタッカーに、古巣の大宮も含め、複数のクラブが関心を示している。
 
 一昨年に福岡や愛媛でプレーし、昨年は水戸で10試合に出場したオズマールも人気銘柄だ。今夏にブラジルのパラナを退団後はフリーながら、並外れた馬力は健在で、安価なのも魅力。チーム戦術に上手くハマれば費用対効果も高いだけに、カウンタースタイルのクラブが情報収集に精を出している。
 

次ページ近年の補強として注目される中国クラブからの“おこぼれ”。

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