【J2マッチレポート】大宮が大逆転で1年でのJ1復帰とJ2優勝を決める!

2015年11月14日 サッカーダイジェスト編集部

ムルジャが貫録の2得点。ホーム最終戦で見事に歓喜を呼び込む。

ムルジャが2得点、決勝PK奪取の活躍を見せ、勝利に大きく貢献。最後は家長が冷静にPKを決めた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 J2リーグ第41節の大宮対大分は11月14日、NACK5スタジアム大宮で行なわれ、大宮が3-2で逆転勝利。昨季のホーム最終戦ではJ2降格となったが、今季は1年でのJ1復帰とJ2優勝を決めた。

【J2 PHOTOハイライト】大宮がJ1復帰&J2優勝
 
 すでに14時からの試合で磐田が引き分けていたことで、勝てば自力でのJ1昇格とJ2優勝の決まる大宮は、序盤からピッチをワイドに使った攻撃で大分に圧力をかける。すると3分、いきなり大宮がビッグチャンスを迎える。家長が速いグラウンダーのボールを供給すると合わせたのはムルジャ。ただ、ボールはポストを叩いてゴールとはならなかった。
 
 大分も徐々にペースを掴んで分厚い攻撃で大宮を脅かすものの、得点にはつながらない。その後、両者とも敵陣深くまでボールを運ぶシーンは見られたが、決定打には至らない。42分には大宮がCKから決定機を作り出したが、ゴールラインを割る直前でDFにかき出されてしまい、前半は0-0で終えた。
 
 後半になって主導権を握ったのは大分だった。積極的なプレスで大宮の攻撃をロングボールに限定するとともに、人数をかけた攻撃で押し込む。すると49分、ついに均衡が破れた。松本昌がペナルティエリア内から放ったシュートはGK加藤にファインセーブされたものの、こぼれ球がDFに当たって、そのままゴールラインを割った。
 
 これで勢いづいた大分は守りに入らずに攻勢を強め、53分に追加点をゲットする。CKに若狭がニアで合わせると、1点目と同様にDFに当たってネットを揺らし、2-0とした。
 
 2点のビハインドを背負った大宮は56分にドリブラーの泉澤を投入して、ブロックを敷いた相手を切り崩しにかかる。だが、集中力を保ち続ける大分の守備は堅い。それでも、ムルジャがストライカーとしての力を見せる。69分にゴール正面でボールをトラップすると、DFの股を抜く冷静なシュートをゴール右隅に決めて1点差とした。
 
 その後は互いにチャンスを作りつつもなかなかゴールは生まれなかったが、再びムルジャが大仕事をこなす。81分に大屋が上げたクロスがバーに当たり、そのこぼれ球にいち早く反応。同点弾を沈めた。
 
 さらに86分、ムルジャがドリブルで仕掛けてPKを獲得。これを家長が落ち着いてゴール左隅に決めて、大宮は2点差をついに逆転する。そして、スコアはこのまま最後まで動かず、タイムアップの笛とともにスタジアムは歓喜に包まれた。
 
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