シンガポール戦を終えて――清武「ユニホームが破れた場面、もしも破れていなかったら多分ゴールまで行けていた」

2015年11月13日 サッカーダイジェスト編集部

「ハセ(長谷部)さんと(柏木)陽介くんが常に前を向ける状況だったので、あえて引かずに我慢し続けて真ん中にいようと思いました」

トップ下で先発した清武。よくボールに触れていただけに、ゴールにも絡みたかった。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシア・ワールドカップ・アジア2次予選の日本対シンガポールは11月12日、シンガポールのナショナルスタジアムで行なわれ、日本が3-0で勝利した。
 
 この日、75分間出場した清武のコメントをお届けする。
 
●清武弘嗣(ハノーファー/MF

――いろいろ動いて、気持ち良くプレーしていたようだが?

「気持ち良くはなかったっすね。我慢する時間帯のほうが長く、試合前からトップ下にボールが入るのはなかなか難しいとは思っていたけど、そういう展開になったので。いろいろ考えながらプレーしていました」

――スペースが少なかった?

「相手が引いてきたのは想像どおりでした。そのなかで、みんなが言っていたのは、綺麗に崩そうと考えすぎるのも良くないし、(金崎)夢生くんのゴールのような形でも1点は1点。ああいうゴールも時にはすごく必要だと思います」

――試合前は、できるだけボールに触りたいと言っていたが?

「本当はもっと、あまり下がらずに(高い位置でボールを受けて)リズムを作ろうと思っていました。ハセ(長谷部)さんと(柏木)陽介くんが常に前を向ける状況だったので、あえて引かずに我慢し続けて真ん中にいようと思いました」

――逆に金崎選手との距離は近くなったが?

「夢生くんと近くなれて、僕にボールが入った時にワンタッチでボールをさばけました。ユニホームが破れた場面、もしも破れていなかったら多分ゴールまで行けていた。ワンタッチで崩せるというのは、FWとの距離が近かったらプラスになると思います」

――新しいユニホームがいきなり破れたらびっくりしましたが?

「ちょっと残念でした」

――予想以上にスペースがなかった?

「スペースはなかったです。でも数少ないチャンスで、なにかできれば良いと思っていましたし、チームが3-0で勝ったことをすごくポジティブに捉えています」

――ハリルホジッチ監督は今回サイドを活かした中央からの打開をテーマに掲げていたが?

「2点とも右サイドから崩して左で仕留めるゴールでした。そんなにきれいに崩せなくても、ゴールが決まると言うのは、それも良いバリエーションになるというか。みんなの意識としては、持って良いのかなと思います。次戦のカンボジアも引いてくると思うので、今日みたいな形で点も取り、綺麗に崩しても点を取れるようになれれば良いと思います」
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