ミランが「自滅」のスコアレスドロー。途中出場の本田は攻守で一度ずつ明確な貢献

2015年11月08日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

後半は完全にアタランタにペースを握られる。

ミラン対アタランタ戦の結果&スタメン。

 11月7日、サン・シーロでセリエA12節のミラン対アタランタ戦が開催された。
 
 4連勝を狙うミランは前節からスタメン3人を変更。怪我のアレックスとベルトラッチに代わってメクセスとポーリ、出場停止のボナベントゥーラに代わってニアングを先発させる。本田は7試合連続のベンチスタートとなった。
 
 序盤は両チームともに前からのプレスが効き、ほぼ互角の展開。ただ、15分あたりから地力で勝るミランが主導権を掴み、21分にニアングのスルーパスからバッカ、38分に速攻からニアングが惜しいシュートを放った。
 
 とはいえ、主にビルドアップのミスから何度かアタランタに攻め込まれるなど、64%のボール支配率を誇った割にミランにとっては決して盤石とは言えない内容。結局、0-0のまま前半を終えた。
 
 後半頭は完全にアタランタ・ペース。好調ゴメスのドリブルを主武器に攻め立て、63分にはクロスをチガリーニが頭で、64分にはモラレスが右足で、68分にはグラッシが右足でシュート。ただ、いずれも敵GKドンナルンマのスーパーセーブに防がれた。
 
 流れを変えたいミランのミハイロビッチ監督は、64分に動く。クツカに代えてL・アドリアーノを投入し、システムも4-4-2に変更。さらに、73分にはニアングを下げて本田をピッチに送り出した。
 
 しかし、L・アドリアーノも本田も効果的にボールに絡めず、むしろ凡ミスからアタランタにチャンスを与える嫌な流れは変わらない。
 
 ミランは92分にFKからアントネッリ、93分に速攻からチェルチがビッグチャンスを迎えるが、いずれもゴールネットを揺らすには至らず。結局、試合はこのままスコアレスドローに終わった。

次ページミランはほとんど「自滅」と言える内容だ。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事