【移籍専門記者の特ダネ】C・ロナウドとベイルが“冷戦状態”に。来夏にいずれかはマドリー退団か!?

2015年11月05日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

どちらかを売却するならば、年齢的にも上の…。

いずれも史上最高額の移籍金でマドリーに入団したC・ロナウドとベイル。ここにきて対立が囁かれており、来夏にはどちらかが退団?(C)Getty Images

 ここのところ、レアル・マドリーに関して不穏な話が聞こえてきている。
 
 ピッチ上での好結果(公式戦14試合で11勝3分け)とは裏腹に、チームがいくつかの派閥に分裂。なかでもクリスチアーノ・ロナウドとガレス・ベイルが、"冷戦状態"にあるというのだ。
 
 現段階では、来夏にふたりのうちどちらかが放出される可能性が高いと、わたしは見ている。
 
 強化を仕切るフロレンティーノ・ペレス会長は、C・ロナウドを「自分が獲得した子飼いの選手」だとは思っていない。
 
 その一方、ベイルは13年夏に自ら強く望んで獲得した選手だ。9400万ユーロという史上最高額の移籍金(C・ロナウドと同額)に見合った活躍をできぬまま放出すれば、メディアやサポーターから批判を浴びるのは必至だけに、おいそれとは手放せないだろう。
 
 どちらかを売却するなら、年齢的にも上のC・ロナウドを――。それがペレス会長の本心だろう。
 
 ここにきてC・ロナウドのパリ・サンジェルマン行きが再び噂に上っているのは、決して偶然ではない。
 
 ただ、ベイルはベイルでマドリーでの現状に大きな不満を抱いているようだ。実際、ここにきて代理人が複数のメガクラブに対して獲得の可能性を打診して回っているという話も聞こえてきている。
 
 したがって、現時点で来夏にどちらがチームを離れるかを予測するのは難しい。今後に動向に注目だ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。父は70~90年代にナポリ、ジェノア、レッチェなどで監督を歴任し、現在はTVコメンテーターのジャンニ・ディ・マルツィオ。選手としては才能に恵まれず、ジャーナリストを志し、パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタート。04年から『スカイ・イタリア』に所属する。父を通して得た人脈を活かしてカルチョの世界に広いネットワークを築き、移籍マーケットの専門記者という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、13年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
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