【4年後の日本代表“理想イレブン”】鎌田はボランチがベスト。相棒はポテンシャルが随一の藤田。“左SB”相馬も面白い

2022年12月17日 河治良幸

個で勝負できるタレントを加えていくべき

河治氏に訊いた4年後の日本代表“理想イレブン”。(C)SOCCER DIGEST

 日本代表はカタール・ワールドカップで2大会連続のベスト16敗退に終わった。ここから再び、4年後の大舞台に向けて熾烈なメンバー争いが繰り広げられていくが、次のW杯までにA代表へ定着しそうな選手は誰か。国内外のサッカーに精通する河治良幸氏に、2026年W杯に臨む日本代表の"理想のイレブン"を訊いた。

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 森保一監督が2026年の北中米W杯の本大会まで率いるかはさておき、現状は別プランを描きようがないので、仮にそうだとして組み立ててみた。その場合、3バックが予選の段階でも使われるかもしれないが、今回は分かりやすく4-2-3-1でイメージしている。

 2列目の三笘薫、久保建英、堂安律は、順調ならカタールの時点よりスケールアップしているはず。三笘はもちろん久保、堂安もさらに個人で違いを生み出せる存在になったうえで、日本らしいコンビネーションも織り交ぜることができたら、列強が相手でも強みになる。

 ただ、すでに森保ジャパンのメンバーである彼らに頼るばかりでは競争が活性化されない。やはり個で勝負できるタレントを積極的に加えていくべきで、若くして欧州でチャレンジしている本間至恩や斉藤光毅は打ってつけだ。
 
 また、2列目はJリーグの選手を含め、多くの候補がいる。ロシアW杯が終わった時点で、何人が今の三笘を想像できていたかという意味では、中村敬斗や古川陽介、熊取谷一星など、荒削りでも伸びてきたら面白い選手は多い。

 その一方で難しいのがFWで、特に1トップであれば世界のスタンダードから見ると、強みとは言えない。これはカタールで対戦したドイツやスペインにも当てはまるが、このポジションはスケール感をもっと大事にしていくべきかもしれない。

 カタールでは悔しい経験をした上田綺世や町野修斗、選外だった原大智や林大地にも期待したいが、やはり2022年のJ2得点王である小川航基が、ポテンシャルに見合った活躍を見せて、満を辞して欧州の舞台で飛躍できていたら第一候補に挙げたい。

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