J1自動昇格を手にするのは? 大宮、磐田、福岡「トップ3」の勝算を探る

2015年11月01日 古田土恵介(サッカーダイジェスト)

大宮――次節の長崎戦が山場。その後は20位台と19戦未勝利の金沢が相手。

39節出場停止=なし イエロー累積[3枚]=菊池、ムルジャ、大山

 J2リーグは11月1日に39節が行なわれる。いよいよシーズンも残り4試合。J1昇格レースの行方が気になるところだが、ここではほぼ3チームに絞られたとみていい、自動昇格争いを展望する。
 
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大宮アルディージャ
リーグ成績(38節終了時):1位 勝点76 23勝7分8敗 64得点・32失点
 
今後の日程
39節 11月1日(日) 16:00 vs長崎 H NACK
40節 11月8日(日) 13:00 vs讃岐 A ピカスタ
41節 11月14日(土) 16:00 vs大分 H NACK
42節 11月23日(月・祝) 14:00 vs金沢 A 石川西部
 
 勝点76で首位の座を保ってはいる。しかし、28節・栃木戦で薄氷の勝利を掴んで以降は2勝3分5敗。しかもここ4試合は複数失点の試合を続け、リーグ最少だった失点数もいつも間にか32まで膨れ上がってしまった。
 
 試行錯誤を繰り返しても、怪我人が戻ってきてもチーム状態が回復の兆しを見せないまま、2位につける磐田との勝点差は4にまで縮まってきた。残り試合数を考えても依然優位ではあるものの、優勝へ向けて盤石とは言い難い。
 
 山場となりそうなのは、次節に控えた5位の長崎との一戦。ホームで戦えるとはいえ、相手は昇格プレーオフ圏内確保へ予断を許さない状況で、勝点3を狙って積極的に仕掛けてくるはず。この難敵を相手に勝利を手にするためには、相手に合わせるのではなく、好調時の堅守を誇っていた時の「主導権を握った守備」の復活が絶対条件だ。
 
 この試合で白星と同時に復調のきっかけを掴めば、残りは20位の讃岐、21位の大分、そして19試合勝ちに見放されている金沢と戦いやすい相手だけに、1位でのJ1昇格がより現実的になってくる。

次ページ磐田――ジェイを軸とした攻撃力でプレーオフ圏内狙う2チームを撃破できるか。

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