【ミランに出現した16歳の天才GK】ドンナルンマをより深く知れる「5大ポイント」

2015年10月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

いまやミランの正守護神の座を掴もうかという勢いだ。

16歳242日でセリエAデビューしたドンナルンマ。若さに似合わぬパフォーマンスを見せ、2試合連続でミランの勝利に貢献した。(C)Getty Images

(1)キャリア
 1999年2月15日にナポリ近郊で生まれ、14歳だった2013年に地元クラブからミランの下部組織に移籍。アッリアービ(U-17)からわずか1年でプリマベーラ(U-19)に飛び級で昇格し、トップチームのGKに怪我人が出た15年2月22日のチェゼーナ戦ではセリエAで初のベンチ入りを経験した。
 
 同年3月には2018年までのプロ契約を締結。14-15シーズンはプリマベーラで研鑽を積みながら、トップチームの計8試合でベンチに入った。
 
 そして、今夏には正式にトップチーム昇格。シニシャ・ミハイロビッチ新監督はプレシーズンから積極的に出番を与え、しかも16歳とは思えない堂々たるパフォーマンスを披露した。
 
 そして、正GKディエゴ・ロペスの不調を受けて、10月25日のサッスオーロ戦でついに公式戦デビュー。16歳242日でのセリエA先発デビューは、あのジャンルイジ・ブッフォンのレコードを破る史上最年少記録だった。
 
 3試合勝星なしという状況で迎えた試合だっただけに、「問題を覆い隠すために話題性のあるネタを提供する」というミランお得意の側面がなかったわけではない。
 
 しかし、解任が囁かれるなど追い込まれていたミハイロビッチ監督が大抜擢したのは、何よりもその実力を信頼してこそ。そのサッスオーロ戦はFKから1失点したが勝利に貢献し、翌節のキエーボ戦ではクリーンシートを記録して連勝の立役者の一人となった。
 
 ミハイロビッチ監督が「年齢は関係ない。今はディエゴ・ロペスよりも安定している。特別な運命を背負った男だ」と語れば、当のディエゴ・ロペスも「ドンナルンマはよくやっている。ミランとイタリア代表の未来だ」と激賞。このままミランの守護神の座を掴もうかという勢いである。

次ページすでにA代表のコンテ監督も期待を口にする。

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