【ナビスコカップ決勝展望】近年の相性ではG大阪が圧倒的に有利。17冠を狙う鹿島が“巧者”ぶりを発揮するか

2015年10月30日 サッカーダイジェスト編集部

鹿島――万全の状態で史上最多6度目の頂点に挑む。

【故障者/出場停止】
故障者/鹿島=土居、ジネイ G大阪=なし
出場停止/なし

ヤマザキナビスコカップ決勝
鹿島アントラーズ―ガンバ大阪
10月31日(土)/13:05/埼玉スタジアム2002
 
鹿島アントラーズ
 
決勝トーナメント成績
準々決勝/FC東京(第1戦2-2、第2戦3-0)
準決勝/神戸(第1戦2-1、第2戦4-1)
 
リーグ年間成績
7位 勝点53 16勝5分11敗 54得点・41失点
 
【最新チーム事情】
●ニューヒーロー賞を受賞した赤﨑が先発濃厚。
●公式戦4連敗中の宿敵にリベンジ。
●石井監督に初タイトルを贈り、通算17冠へ。
 
【担当記者の視点】
 赤﨑が今年のニューヒーロー賞に輝いた。本人は「ビックリ……」と驚きを隠せなかったが、日本代表の登竜門とされる同賞に輝いたことで飛躍が期待される。2トップを組む金崎は大分時代の08年に同賞を受賞した。その時はMVPとのダブル受賞を逃しており、「(赤﨑)秀平には狙ってほしい」。03年の田中達也(浦和/当時)、07年の安田理大(G大阪/当時)、09年の米本拓司(FC東京)以来4人目となるW戴冠を狙っていく。
 
 赤﨑らが目指すゴールの先にライバル撃破がある。G大阪にはリーグ戦3連敗中。昨年のナビスコカップ・予選リーグでも敗れており、現在4連敗だ。直近9月12日の対戦でも宇佐美に2ゴールを許し、1-2で敗れている。下馬評もガンバ有利の状況だが、鹿島は最多5度の優勝を誇る巧者だけに、一発勝負はなにが起こるか分からない。
 
 今季途中に就任した石井監督にとっては、初タイトルがかかる。「選手、コーチとして何度も立ってきた舞台ですが、監督としてとなると。ちょっと想像がつかない」と話していたが、堅実な采配に期待。24日のリーグ湘南戦(1-2)で出場停止だった、最終ラインの西とファン・ソッコも万全の状態で戻ってくる。日本代表の柴崎も決勝で今大会初出場。12年以来3年ぶりの制覇へ、ベストメンバーで歴代最多の通算17冠目を奪いにいく。

次ページガンバ大阪――抜群の相性を活かして、“2年連続3冠”の一歩目に。

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