ドイツ戦まで、あと1週間。W杯前最後のテストマッチ、17日のカナダ戦でチェックすべきことは?【日本代表】

2022年11月16日 元川悦子

板倉の先発もあり得るか

決戦の地ドーハでトレーニングを積む森保ジャパン。17日のカナダ戦で、本番に向けて勢いをつけられるような勝利を手にしたい。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 体調不良の三笘薫(ブライトン)以外の25人がドーハに集合し、いよいよ臨戦態勢に突入しつつある日本代表。11月15日の練習を経て、16日にはドバイへ移動。17日にカタール・ワールドカップ(W杯)本番前最後の調整試合となるカナダ戦に挑むことになる。

 14日時点では冨安健洋(アーセナル)が完全別メニュー。田中碧(デュッセルドルフ)も対人練習をこなせていないが、怪我でしばらく離脱していた浅野拓磨(ボーフム)と板倉滉(ボルシアMG)が復帰した。

 8日のヘルタ・ベルリン戦で脳震盪を起こした遠藤航(シュツットガルト)も無事に現地入りしており、W杯に支障はなさそう。負傷した中山雄太(ハダースフィールド)の欠場など、直前になって様々なアクシデントに見舞われた森保ジャパンだが、最低限のダメージで本大会に向かえそうだ。

 もっとも、全員が万全の状態かどうかは分からないし、連係面の問題もある。そのあたりをカナダ戦でしっかりと確認しておく必要がある。

 とりわけ、守備陣は中山と冨安の分が手薄になっているため、カナダ戦では現有戦力で十分に世界と戦えるのかをチェックしなければいけない。
 
 現時点だと、カナダ戦の先発はGK権田修一(清水)、最終ラインは右から酒井宏樹(浦和)、吉田麻也(シャルケ)、谷口彰悟(川崎)、長友佑都(FC東京)の陣容が有力。10日に現地入りし、十分な調整時間が取れている国内組を主体とした構成になるだろう。

 とはいえ、1週間後に迫っているドイツ戦を踏まえると、板倉と吉田のコンビをテストしないわけにはいかない。

「半分くらいは行ける? そうですね。監督次第ですけど、僕自身はカナダ戦に万全な状態でという思いで来ている」と、板倉は可能な限り長くプレーして実戦感覚を取り戻したいと熱望している。となれば、先発もあり得るのではないか。

 怪我のリスクは伴うものの、1週間後に世界最高峰のハイプレスと強度でぶつかってくるドイツと対峙するなら、同じくW杯出場国カナダの迫力を頭から体感しておく必要がある。冨安がドイツ戦に間に合うか微妙な情勢だけに、板倉・吉田のコンビには鉄板のディフェンスを強く求めたい。

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