「頭皮と2時間も喧嘩した」金髪に込めた長友佑都の覚悟。「駄目なら全ての批判を自分が受ける」と言い切る

2022年11月12日 白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)

「1回でも厳しい環境に置かれると頭皮も慣れるんだなと」

4年前と同じ金髪にした長友。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 決意と覚悟が込められた金髪だった。現地時間11月11日、日本代表DFの長友佑都がドーハで新ヘアスタイルへの思いを語った。
 
 カタールW杯に向けた日本代表のドーハ合宿の初日トレーニングで最も注目を浴びたのが、長友の新ヘアスタイル。日本出国時とカタール入国時にハットで隠していた頭部は、綺麗な金髪に染められていた。大会直前のスイス戦で敗れたことをキッカケに金髪となった4年前のロシアW杯に続く変身だ。
 
「前回と同じように気合いの入った気持ちを表わすため、そしてスーパーサイヤ人になりたいっていう子供の頃の夢を思い出しながらやりました。これから色が抜けてくると思うんで、W杯本番はかなり明るくなるじゃないかなと」
 
 今回も前回と同じくブリーチを使用し、やはり痛みがあったとのこと。この頭皮との戦いを独特の表現で振り返った。
 
「4年前の思い出が蘇ってきました。でも、やっぱり1回でも厳しい環境に置かれると頭皮も慣れるんだなと。最初の2時間くらいは喧嘩したんですよ頭皮と(笑)。でも、最後は『お前が生きるか死ぬかの戦いをやってくれるんだったら、俺たち』って感じになってくれました頭皮が。気合いを入れてやりました」
 
 W杯出場は川島永嗣と並ぶ日本史上最多の4回目。その厳しさや激しさは痛いほど経験してきた。派手なヘアスタイルは覚悟の表われだ。
 
「まあ、こうやって髪を染めたり派手なことして、駄目だったら終わりだなと思ってます。チャラついた気持ちはなくて、駄目だったら自分が全ての批判を受けるぐらいの覚悟を持っています」
 
 W杯グループリーグで戦うドイツ代表とスペイン代表の登録メンバーはここ2日間で決定。世界的な名手が並んでいるが、だからこそ燃える男だ。
 
「まあ誰が選ばれてもビッグプレーヤーたちなんでね。誰が試合に出てきてもトップレベルだし、自分が止める、チームが勝つための準備はしてきてますので。ドイツの試合は分析も始めています。でも、楽しみじゃないですか。親善試合じゃなくて、ガチコンの勝負ができるので、これを楽しまないと損だなと思います」

 36歳のベテランはまだまだ燃えている。
 
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)

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