「プロらしからぬ姿勢で裏切られた」ローマのモウリーニョ監督、自軍選手に非情の“クビ宣告”「1月に出ていくように促した」

2022年11月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「名前を言うことはないが、その選手は裏切った」

サッスオーロ戦後に選手を批判したモウリーニョ監督。(C)Getty Images

 失点につながるプレーが、逆鱗に触れたのだろうか。ローマのジョゼ・モウリーニョ監督が、ひとりの選手を酷評した。

 11月9日、ローマはセリエA第14節でサッスオーロと敵地で1-1と引き分けた。後半の80分にタミー・エイブラハムのゴールで均衡を破ったものの、5分後にアンドレア・ピナモンティの同点弾を許して勝ちきれず。ラツィオとのダービーで敗れた前節に続いて白星を逃している。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、モウリーニョは試合後に「ローマは良いプレーをした。勝利も目指した。だが、残念だ。チームとして戦ったがその努力がひとりの選手のプロらしからぬ姿勢によって裏切られたからね」と話した。

「私が起用したのは16人だ。名前を言うことはないが、その選手は裏切った。彼には1月に出ていくように促したよ。だが、彼がそうしないのは分かっているけどね」

"クビ"を示唆するような発言だ。Gazzetta dello Sport紙などイタリアメディアによると、指揮官の怒りの矛先が向けられたのは、65分から途中出場したリック・カルスドルプという。ローマの失点は、このオランダ代表DFが背後のスペースを突かれたところから生まれた。
 
 しかし、Gazzetta dello Sport紙によると、モウリーニョ発言はこの試合だけによるものではないという。日頃の練習での態度や、前節のダービーで途中交代を命じられた際、ベンチに座らずロッカールームに向かおうとしたことなど、これまでの様々な出来事が原因となっているようだ。

 同紙は「スペシャルワンが怒りを爆発させたことで、おそらく彼のローマでの冒険は終わりとなるだろう。ただ、1月に移籍先を見つける必要がある。現時点で、最も可能性がある道はオランダ帰国だ」と報じた。

 ローマは13日、カタール・ワールドカップによる中断前最後の次節でトリノと対戦する。それまで4日間でカルスドルプの処遇を巡る新情報が届くのか、注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】モウリーニョ監督が糾弾したと見られているDFの守備対応

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