【ワールドサッカー注目コメント集】主力級のタレントがスタメンから消えたプレミアリーグ9節。決断を下した指揮官の思惑とは――

2015年10月19日 内藤秀明

注目のクロップは引き分けスタート。課題を口にする。

わずか3日しかチームを指導できずにトッテナム戦はスコアレスドローに。サウサンプトンはクロップ就任後初のホームゲーム。熱狂的サポーターの前で白星を掴めるか。 (C) Getty Images

 10月17日、18日にプレミアリーグ9節が行なわれ、首位のマンチェスター・シティをはじめ、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーというビッグクラブが順当に勝利。ユルゲン・クロップの初陣で注目されたリバプールは、トッテナムとスコアレスドローに終わった。
 
 まずは、今週末もっともプレミアリーグ・ファンの関心度の高いカードだった、リバプールとトッテナムの両監督の試合後のコメントを紹介しよう。
 
――◆――◆――
 
ユルゲン・クロップ(リバプール監督)
「チームを見る時間が3日しかなくて、トッテナムは非常に強いチームだから難しい試合になると覚悟していた。だから引き分けにも満足しているし、チームは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。とくに(フィリッペ・)コウチーニョと(アダム・)ララーナは完璧なプレーを見せていた。
 我々の問題点は、ボールを保持している時に冷静さを欠いたことだ。焦って、自分たちのスキルを披露できなかった。サッカーは結果が全てであり、勝利が必要だ。これからもっと改善していかないとね」
 
マウリシオ・ポチェティーノ(トッテナム監督)
「相手よりも多くのチャンスを作っていて、勝利に値するチームを選ぶとするなら、それは間違いなくトッテナムだった」
 
(エースのハリー・ケインが今シーズンここまで1ゴールしか挙げていないことに関して――)
「もちろん彼が毎試合ゴールしてくれることを期待してはいるけど、とくに心配はしていないよ」
 
 前節にマンチェスター・ユナイテッドを3-0で撃破し、今節もワトフォードを同じく3-0で下したアーセナル。2試合連続の快勝に指揮官も自信を深めているようだ。
 
アーセン・ヴェンゲル(アーセナル監督)
「ワトフォードはこれまでホームで1失点しかしていなかった。その理由は対戦してわかったよ。彼らの守備は非常に統率されていたからね。試合序盤は少し苦しんだけど、徐々に慣れていって、試合終了まで容赦なく攻め続けることができた。今シーズンはレスターから5ゴールし、ワトフォードからは3点ゴールを決めたんだ。つまり、対戦相手がどこであろうと得点を奪えるし、相手を脅かすことができると思っているよ」

次ページ主力を外して勝利を手にした各クラブの監督の思惑。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事