リスタートからのあっけない失点は、今季の見慣れた光景。
警戒していたはずのセットプレーから、あえなく失点。試合開始早々にビハインドを背負い、「守備を固めてカウンター」(田坂監督)というプランが崩れる。写真:田中研治
仙台に0-1で敗れた4時間半後、新潟がホームで松本を下す。この瞬間、清水は来季からJ2を戦うことを義務づけられた。
清水にとってこの日の試合は、本来であれば死に物狂いで勝利を掴み取りに行かなくてはならなかったはずだ。しかし正直なところ、その意気込みはさほど感じられなかった。別な言い方をすれば、この試合は見どころが少なすぎた。
互いにロングボールを蹴り合い、崩しに流動性はほとんど見られない。相手のミスかセットプレーから、代わる代わるゴールを狙い合った。終盤こそ、足が止まって守備固めに割り切った仙台を清水が押し込んだが、結局スコアは動かず。10月とは思えない暖かい陽だまりのなか、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
「力がなかった」
敗戦後の田坂監督はそう言い切っている。「ゴールを奪えず、ゴールを守れない」(田坂監督)のでは、負けて当然。決して出来が良くない仙台に完敗するほど、清水のパワーはか細かった。実際に仙台のある選手は、「ウチがどうこうではなく、清水がひどい」と漏らしている。
直接的な敗因は、セットプレーであっさりとマークを外してR・ロペスにヘディングを叩き込まれたから。リスタートからのあっけない失点は、残念ながら今季の見慣れた光景でもある。
ただし、その後の展開もいただけない。「守備を固めてカウンター」(田坂監督)というプランが崩れ、「試合が難しくなった」(大前)のは確かだが、早い時間帯での失点は、ある意味で取り返す猶予は多く残っている。それでも、相手の守備を最後まで崩し切れなかった。
ひと言で言えば、攻撃に工夫が足りなかった。フィニッシュの精度不足も問題だが、ロングボール一辺倒では、相手にとっては守りやすい。「背後を狙うのは一番プライオリティが高い攻撃だったが、そればかりになってしまった」(白崎)結果、「松本戦と似たような展開」(白崎)に陥って自滅した。
「力が足りない」。それも攻守で。つまりはそういうことだろう。
清水にとってこの日の試合は、本来であれば死に物狂いで勝利を掴み取りに行かなくてはならなかったはずだ。しかし正直なところ、その意気込みはさほど感じられなかった。別な言い方をすれば、この試合は見どころが少なすぎた。
互いにロングボールを蹴り合い、崩しに流動性はほとんど見られない。相手のミスかセットプレーから、代わる代わるゴールを狙い合った。終盤こそ、足が止まって守備固めに割り切った仙台を清水が押し込んだが、結局スコアは動かず。10月とは思えない暖かい陽だまりのなか、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
「力がなかった」
敗戦後の田坂監督はそう言い切っている。「ゴールを奪えず、ゴールを守れない」(田坂監督)のでは、負けて当然。決して出来が良くない仙台に完敗するほど、清水のパワーはか細かった。実際に仙台のある選手は、「ウチがどうこうではなく、清水がひどい」と漏らしている。
直接的な敗因は、セットプレーであっさりとマークを外してR・ロペスにヘディングを叩き込まれたから。リスタートからのあっけない失点は、残念ながら今季の見慣れた光景でもある。
ただし、その後の展開もいただけない。「守備を固めてカウンター」(田坂監督)というプランが崩れ、「試合が難しくなった」(大前)のは確かだが、早い時間帯での失点は、ある意味で取り返す猶予は多く残っている。それでも、相手の守備を最後まで崩し切れなかった。
ひと言で言えば、攻撃に工夫が足りなかった。フィニッシュの精度不足も問題だが、ロングボール一辺倒では、相手にとっては守りやすい。「背後を狙うのは一番プライオリティが高い攻撃だったが、そればかりになってしまった」(白崎)結果、「松本戦と似たような展開」(白崎)に陥って自滅した。
「力が足りない」。それも攻守で。つまりはそういうことだろう。