【天皇杯決勝プレビュー|広島】ライバルの成長を見守る歴戦のボランチ青山「みんな自信満々でピッチに立っている」

2022年10月15日 寺田弘幸

ダブルボランチが果敢にプレーできるかがポイント

野津田(7番)も川村(27番)も“自分たちのサッカー”を強調。頼れる2人のボランチに、青山は「チームを勝たせてくれている」と信頼を寄せる。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[天皇杯決勝プレビュー]甲府対広島/10月16日/日産スタジアム/14:00キックオフ

 9大会ぶりに天皇杯の決勝に勝ち上がった広島は、今季に就任したミヒャエル・スキッベ監督のもと、これまでと同じく自分たちに目を向けて準備を進めている。

 昨季に甲府でプレーしていた野津田岳人はさすがに動揺し、「今でも信じられないような気持ち」と話すも、攻守においてやるべきことに迷いはない。

「今までも、自分たちらしく戦えれば、どんな相手に対してもやれた自負がある。甲府に対してもまずは自分たちと向き合って、今まで積み重ねてきたサッカーをやっていきたい」
 
 昨季までの3年間を愛媛でプレーしていた川村拓夢は、何度も対戦してきた甲府を「本当にビルドアップがうまいイメージがあるし、若い選手が多いので、自分たちを食ってやろうっていう気持ちがすごく強いと思う」と警戒していたが、自信のほうが上回っていた。

「自分たちのサッカーができれば勝てる相手だと思うので、自分たちにフォーカスしてやっていきたいと思っています」

 グラウンダーのパスをつなぎながら敵陣の奥深くに進入していく。ハイプレスをかけてボールを奪いにいく。スキッベ監督のもとで広島が培ってきた攻守を体現するためには勇敢さやダイナミックさが重要で、野津田と川村のダブルボランチが決勝でも果敢にプレーできるかが大きなポイントになってくるが、誰よりも彼らの力を知る青山敏弘は、2人に大きな信頼を寄せていた。
 

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