W杯で大ブレイクも!CLリバプール戦の豪快弾など10戦7発!アヤックスのガーナ代表MFクドゥスとは?

2022年09月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「信じられないほどの可能性を秘めた選手」テン・ハーフ前監督も絶賛

直近5試合で6ゴールと得点を量産するクドゥス。(C)Getty Images

 今夏の移籍マーケットで主力6人と指揮官を失ったオランダの名門アヤックスで、新たに輝きを放っているのが、入団3年目のモハメド・クドゥスだ。

 22歳のクドゥスは、中盤センターを主戦場とする攻撃的MFで、20年7月にデンマークの新興クラブ、ノアシェランから900万ユーロ(約12億6000万円)でアヤックスに加入した。

 左足での正確なボールコントロールと一瞬のスピードでマーカーを剥がすドリブル突破が魅力のMFで、対人守備やインターセプトも得意としている。得点力も非凡で、ノアシェランでのラストシーズン(19-20)では2桁ゴールをマークしている。

 入団初年度からセントラルMF、トップ下、CFと様々なポジションで起用され、当時のエリク・テン・ハーフ監督(現マンチェスター・ユナイテッド)に「信じられないほどの可能性を秘めた選手」と絶賛され、定位置を確保しつつあった。
 

 しかし、20年10月のCLデビュー戦となったリバプールとのアウェーゲームで、開始9分で半月板を損傷し無念の負傷交代。シーズン終盤に復帰したものの、コンディションが上がらずレギュラー奪取とはならなかった。

 翌21-22シーズンも怪我で離脱を繰り返し、公式戦20試合に出場したものの、スタメン出場はわずか4試合に留まり、フル出場はゼロという入団直後の輝きをなかなか取り戻せずにいた。

 ところが今シーズン、絶対的存在だったCFのセバスティアン・アレ(→ドルトムント)が移籍したため、CFで出番を得ると、「偽9番」として、左足の超絶技巧を駆使したキープ力とドリブル突破からチャンスを量産。ここまで公式戦10試合で7ゴールとブレイクを果たし、新戦力のステフェン・ベルフバインとともに、アヤックス攻撃陣を牽引している。

 CLでは初戦のレンジャーズ戦で1ゴール・1アシストで勝利に貢献。2節では因縁のアンフィールドでリバプールと対戦し、1-2で敗れたものの、一時は同点となる強烈な一撃を叩き込み、全世界のサッカーファンに自身の名前を知らしめた。

 11月20日に開幕するカタールW杯にガーナ代表として参加する可能性が高いクドゥス。代表では本職の中盤センターで主力となっており、この好調を維持したままプレーできれば、大会で大ブレイクする可能性は十分にあるだろう。

 9月の代表ウィークでガーナ代表は23日にブラジル、27日にニカラグアとW杯登録メンバー発表前最後の親善試合を行なう。もちろんこのメンバーにクドゥスも選ばれており、活躍が期待される。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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