９月６日にシニシャ・ミハイロビッチ監督を解任したボローニャの新指揮官がチアゴ・モッタに決定した。今シーズンのボローニャは開幕から調子が上がらなかった。ここまでの成績は３分け２敗で、５節にアウェーでスペツィアと引き分けた後にミハイロビッチの解任が発表された。

　ミハイロビッチは19年１月、フィリッポ・インザーギ（現レッジーナ監督）の解任に伴ってボローニャの指揮官に就任。18位だったチームを最終的に10位まで押し上げてシーズンを終えている。19年７月には急性白血病を患っていると告白。病と闘いながらチームを率い、その後３シーズンは12位、12位、13位と苦しまずにセリエＡ残留を成し遂げていた。

　退団に際し、ミハイロビッチは感謝のコメントを残している。「多くの忘れられない瞬間を思い出した。ただボローニャにはありがとうと言いたい。ファンにもクラブにも感謝する。３年半も働かせてありがとう。選手たちにはたくさんの感動を与えてもらった。ファンたちはまたどこかで会えるだろう。どんな形で再会しようとも、私たちは敵同士ではない。わたしはもう君たちの一部だ。今後のボローニャの成功を祈っている」

 

　後任に選ばれた元イタリア代表Ｔ・モッタは、パリ・サンジェルマンＵ－19監督、ジェノア監督を経て、21－22シーズンにスペツィアの監督に就任。スペツィアではリーグ最低レベルの戦力ながらもポゼッションにもトランディションにも対応できる能動的なチームを作り上げ、16位で残留を勝ち取った。

　昨シーズンを最後にフリーとなっていたが、ボローニャからの要請を快諾。11日のフィオレンティーナ戦はボローニャＵ－19のルカ・ヴィニャーリ監督が暫定的に指揮をとり、Ｔ・モッタ監督９月12日からチームを率いる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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