「バカげた決定」女王逝去に伴うプレミアリーグ延期に識者やファンから批判の声「喪章や黙とうのほうが良いお見送りでは?」

2022年09月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「女王はスポーツを愛していた」

ECLではウェストハムのファンが国歌を歌い、哀悼の意を表わした。 (C)Getty Images

 女王エリザベス2世に敬意を表し、プレミアリーグは今週末の全試合を延期することを決定した。だが、その判断は正しかったのかと疑問を投げかける声も少なくない。

 カタールでのワールドカップ開幕が11月とあり、今シーズンの欧州サッカー界は変則的な日程で開催されている。今月からはチャンピオンズリーグなどUEFA主催大会のグループステージも開幕。さらに代表戦も控えており、11月中旬のシーズン中断までスケジュールは立て込んでいる。

 実際、英紙『Daily Mail』は、イギリスサッカー界のご意見番に、プレミアリーグの決定を批判する者もいると報じた。ピーター・クラウチやピアース・モーガン、ガリー・ネビルといった面々だ。

クラウチは自身のツイッターで「喪章、黙とう、国歌斉唱、王室楽団の演奏などを世界中の多くの人が見る。そのほうが良いお見送りではないのか?」と疑問を投げかけた。

 モーガンも「バカげた決定だ。スポーツイベントは開催すべき。女王はスポーツを愛していた。昨夜ウェストハムが見事にしたように、大勢の人々が女王陛下に敬意を表して国歌を歌うのを見聞きするのは素晴らしいことのはずだ」と批判している。
 
 ネビルも「ピアースに同意。スポーツは女王にふさわしいリスペクトを何よりも示すことができる」と、モーガンの主張に賛同するかたちでプレミアリーグの決定に不満を表した。

 識者だけではない。一般のファンにも、試合延期に首をかしげる人は少なくないようだ。

「シーズン全体をめちゃくちゃにしそうだ」
「特にもう日程が過密な中でバカげている」
「プレミアリーグとEFLは国民のムードを見誤った」
「喪章、黙とう、国歌斉唱のほうがもっと敬意を表したはずだ」
「全サッカーファンが団結し、敬意を表して、国歌を斉唱する機会を逃すなんて」
「政府は延期を義務づけなかった。過密日程やワールドカップを考えれば、この決定は理にかなっていない」
「なんという恥だ。女王はスポーツを愛していた。彼女の遺産をたたえる素晴らしい機会にできたはずなのに」
「良いアイデアとは思わない。大勢の人が週末の計画をキャンセルし、移動や宿泊でお金を失う。国外から遠征に来る多くのファンは、再日程で埋め合わせはできないだろう」

 最も大切なのが、女王エリザベス2世に敬意を表することであるのは言うまでもない。そのうえで、どのような対応をすべきだったのか、様々な意見があるようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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