ハリル体制初招集の柏木、塩谷に注目――日本代表メンバーの近況報告|国内組編

2015年10月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

鹿島戦で27本のシュートを浴びながら、1失点に切り抜けた西川。

9月のカンボジア戦、アフガニスタン戦の2試合で先発した西川。正GKの座を確固たるものとするためにも10月の2試合は大事なゲームとなる。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 10月の2連戦に向けた日本代表メンバーが10月1日に発表された。日本は10月8日にロシア・ワールドカップ・アジア2次予選のシリア戦(オマーン・マスカット/日本時間22時)、同13日に国際親善試合のイラン戦(イラン・テヘラン/日本時間22時30分)を戦う。
 
 ここでは、今回選出された国内組12名の近況をお伝えする。いよいよシーズン終盤戦に突入しようとするJリーグ、そしてACLで選手たちはいかなるパフォーマンスを見せているのか。
 
【Photo】10.8シリア戦&10.13イラン戦に向けたメンバー23人
 
GK
西川周作(浦和)
今季成績(J1):29試合・0得点
平均採点:5.98(GK部門4位)
 
 先日の鹿島戦では27本のシュートを浴びながら、身を挺して1失点で切り抜けた。最近はかなり細かなポジショニングまでかなり気を配り、ピンチになる前の段階で、勝負をつけていることも多い。
 
 心優しき守護神である。ただ、連係を高めるには時間が限られる日本代表にあって、ラインの上げ下げなど、しっかりDF陣をコントロールできるかどうかも、今後、正GKの座に定着するためには重要なポイントになる。
 
GK
東口順昭(G大阪)
今季成績(J1):29試合・0得点
平均採点:6.00(GK部門3位)
 
 第2ステージ8節からG大阪は公式戦3試合連続のクリーンシートも、以降の7試合はすべて失点。もっとも東口自身のパフォーマンスは一定の安定感を保っており、シュートへの反応スピード、飛び出しの判断、キャッチング技術などは、どれも日本屈指の水準だ。
 
 西川が代表の正GKとして地位を確立しつつあるなか、東口も足もとの技術や攻撃の起点になるフィードを今まで以上に意識。ボールをキャッチ後、正確なキックや素早いスローイングでカウンターの起点になるなど、"攻撃的GK"の技術を身に付けつつある。
 
GK
六反勇治(仙台)
今季成績:27試合・0得点
平均採点:5.78(GK部門11位)
 
 東アジアカップ日本代表に初招集されるも、出番なし。だが、クラブでの安定したパフォーマンスと様々なことを貪欲に吸収する真摯さで、その後のアジア2次予選2試合でも招集され、第3GKながら確実に自分の居場所を手に入れている。
 
 直近のリーグ戦2試合(9月19日の湘南戦、9月26日の山形戦)では、それぞれ1失点と一時の好調さは影を潜める。それでも、フィードの正確さとシュートへの反応速度はさすが。決定機をいとも容易くストップする姿は、さらに貫録を増している。

次ページ「戦える選手」と評された米倉の馬力ある攻撃参加が際立つ。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事