現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「バイエルンとの首位攻防戦! 香川とドルトムントの問われる真価」

2015年09月30日 マルクス・バーク

国内サッカーファンの関心は絶対王者にドルトムントが迫れるか否か。

昨シーズンのリーグ戦ではバイエルンにシーズンダブルを喫したドルトムント。今週末の対戦でその雪辱を果たすことができるか。 (C) Getty Images

 A・マドリー対R・マドリー、アーセナル対マンチェスター・U、パリSG対マルセイユ……。10月3~4日は欧州各地でビッグゲームが目白押しだ。
 
 ブンデスリーガも引けをとらない。10月4日の日曜日、ミュンヘンで首位バイエルンと2位ドルトムントが対戦するのだ。この組み合わせは、デア・クラシカー(スペインでいうエル・クラシコ)の呼び名に相応しい一戦となっている。
 
 最近のドルトムントがポイントを獲り逃しているのは事実だ。
 
 ブンデスリーガ6節のホッフェンハイム戦(9月23日)を1-1で引き分け、続く7節(9月27日)の昇格組ダルムシュタットとのホームゲームでも2-2のドローに終わった。それでも無敗はキープし、ここまでリーグ2位につけている。
 
 7戦全勝のバイエルンとの勝点差は「4」。ドルトムントがその差を埋められるか否かが、ドイツのサッカーファンが最も関心を抱いているポイントである。ここ数年続いているバイエルンの独走状態に辟易している者たちは、ドルトムントの勝利を願っているはずだ。
 
 最終的にバイエルンがマイスターシャーレを掲げることについて、私は疑いを持っていない。選手の質・量ともにドルトムントを凌駕しているからだ。

次ページバイエルンとの大一番で香川に求められる役割は――。

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