グリーズマンの出場時間をアトレティコのフロントが制限か。ソシエダ移籍の噂は本人も「あり得ない話」と否定

2022年08月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

保有元のバルサは来夏の復帰を望まず

アトレティコに残った場合、グリーズマンはこのまま「45分未満の出場」を繰り返すことになるのか。(C)Getty Images

 アントワーヌ・グリーズマンの、アトレティコ・マドリーにおける状況を難しくしている条項がある。バルセロナから2シーズン連続のレンタルでプレーすることが決まっているが、契約にはその2年の間に出場可能な公式戦50パーセントにおいて45分以上出場した場合、4000万ユーロでの買い取り義務が発生するという条項が盛り込まれている。

 ちなみに現地ラジオ『カデナ・コペ』によると、グリーズマンは昨シーズン、81パーセントの試合で上記の条件を満たしているという。つまり今シーズン、普通にスタメンで試合に出場し続ければ、簡単にクリアできる数字だ。

 裏を返せば、グリーズマンがこの条件をクリアできなければ、来夏、バルサに復帰することになる(契約は2024年6月まで)。グリーズマンは超が付くほどの高給取りであり、これはバルサにとって望まない事態だ。ただアトレティコとしても、グリーズマンが昨シーズンのような低調な成績(ラ・リーガでの得点は3)で終わるようなら、それは同じだ。
 
 そこで焦点となってくるのが、グリーズマンの出場時間とその内容だ。奇しくも開幕2戦ともスタメンを外れ、なおかつ出場時間は45分以内(いずれも28分間の出場)に留まった。現地では、フロントが出場機会を限定するよう、現場に圧力をかけているのではないかという説も浮上している。

 グリーズマンにとってもワールドカップを控えるだけに、もちろんこうした状況は不都合だ。

 そんな中、古巣レアル・ソシエダのエースストライカーだったアレクサンデル・イサクがニューカッスルへ流出。現地では後釜候補のひとりとしてグリーズマンの名前も挙がっている。アトレティコ、グリーズマンともに「あり得ない話」と否定していると伝えられているが、果たして……。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【PHOTO】2022年夏の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事