【CLポイント解説】バルサを苦しめたレバークーゼンの「ハイプレッシャー」

2015年09月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半だけで6キロ超が4選手。文字通り「体力」で前回王者に対抗する。

■ポイント1
レバークーゼンのハイプレッシャーが機能
 
 キックオフからレバークーゼンは、持ち前のアグレッシブなハイプレッシャーを慣行。4-4-2の陣形をコンパクトに保ち、敵ボールホルダーをほぼ常に2、3人で囲んでバルセロナのポゼッションを遮断した。
 
 特徴的だったのは、敵ボールホルダーを前後左右からチェイスする"圧縮のプレス"だ。とりわけ、両CBのジェラール・ピケとハビエル・マスチェラーノ、アンカーのセルヒオ・ブスケッツの3人に対するプレスがハマる。敵陣からセンターサークル付近でボール奪取に成功し、そこから鋭いカウンターに繋げるシーンを序盤から何度も見せた。
 
 そして22分、ハカン・チャルハノールの見事なコーナーキックをキリアコス・パパドプーロスが頭でスラしてゴール。先制に成功する。
 
 レバークーゼンは前半だけで走行距離6キロ超が、なんと4人(ラース・ベンダー、クリストフ・クラマー、ケビン・カンプル、カリム・ベララビ)。文字通り「体力」で、前回王者バルサと互角以上の戦いを演じたのだ。
 
 前半からほぼフルスロットだっただけに、後半はやはりインテンシティーがやや落ちたが、55分にハビエル・エルナンデスをシュテファン・キースリンクに、66分にベララビをユリアン・ブラントに代えて前線をテコ入れ。これで何とかハイプレッシャーを保ったレバークーゼンは、80分まで大金星の可能性を残した。

次ページメッシ不在で最も痛恨だったのはビルドアップ機能だ

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事