「なぜミトマをもっと早く投入しないのか」三笘薫の起用法に英国人記者が見解!ライバルの得点に新戦力の獲得で“短時間出場”は続くのか【現地発】

2022年08月24日 スティーブ・マッケンジー

終盤までウォームアップすらしていなかった

ウェストハム戦では後半アディショナルタイムからの出場に終わった三笘。写真:PA Imagesアフロ

 ウェストハムが作成したブライトン戦のマッチデープログラムには、先週のニューカッスル戦で鮮烈なデビューを果たしたカオル・ミトマ(三苫薫)が紹介されていた。15分間でインパクトを残した日本人アタッカーが何者であるかと。

 だが、そのウェストハム戦で、ミトマは2分ほどしか出場時間を与えられなかった。

 ブライトンは前半で1-0とリードしたため、グラハム・ポッター監督が大きな修正を加える必要は全くなかった。ミトマのような打開力の優れた選手がベンチにいる場合、むしろチームが劣勢な場合のほうが起用される可能性は高い。

 後半も、66分に1点を追加したブライトンは快適に試合を進めており、ミトマを使う必然性はなかった。実際、彼は終盤までウォームアップすらしていなかった。

 ただ、ライバルのレアンドロ・トロサールは、美しいフィニッシュで2点目を奪ったものの、それまではあまりチームに貢献できていなかった。シーズンが進むにつれて、ミトマにもっと出場機会が与えられるのは間違いない。

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 そう考えると、2-0となった時点で、なぜもっとミトマを投入しなかったのかと思ってしまう。この試合だけを考えれば、攻撃的なアタッカーを使う必要はないかもしれないが、彼を少しでも早くプレミアリーグの水に慣らさせる必要がある。ポッター監督には彼の考えあるのだろうが、チームにとっても選手にとっても、そのチャンスを逃してしまった。

 トロサールのパフォーマンスは、得点以外は褒められたものはなかった。だからこそ、ミトマにはできるだけ早く経験を積ませるべきだ。

 また、ブライトンは、63分にビジャレアルから加入したばかりのエクアドル代表DFペルビス・エストゥピナンを投入した。左サイドバックが本職である彼が、攻撃面でどこまでやれるか。トロサールやミトマのポジション争いは興味深い。

 いずれにしても、ミトマがプレミアリーグでスタメンに名を連ねる機会は、それほど遠くないと私は考えている。

取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)

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