現地時間８月22日に行なわれるプレミアリーグ第３節で、開幕から２戦連続ドローと、いまだ未勝利のリバプールはマンチェスター・ユナイテッドと、敵地オールド・トラフォードで相まみえる。２連敗で最下位に沈む相手から、確実に勝点３を奪いたいところだが、開催が危ぶまれる事態となっているようだ。

　現地紙『Daily Mail』によれば、クラブの５億ポンド（約825億円）近い負債に反発が広がるなか、約１万人のユナイテッド・サポーターが、キックオフ前にオーナーのグレイザー家に対するデモ行進を計画。それに伴うピッチ侵入や、オールド・トラフォードへのアクセスのブロックが懸念されているのだ。

　実際、昨年５月の同カードでは、オールド・トラフォードに欧州スーパーリーグ構想の創設へ関わったオーナーに抗議するユナイテッドのサポーターが押し寄せ、現場は大混乱。数百人がピッチに侵入したほか、別グループは選手が滞在しているホテルの入口を封鎖し、チームバスへの乗車を妨害した結果、延期となっている。
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　ユルゲン・クロップ監督は決戦を前に、「心からそうならないように願っているが、もしそうなったら、我々は勝点を得るべきだ」と主張している。

「（ユナイテッドの）サポーターが試合の開催を望まなかったとしても、私たちはその状況とは何の関係もない。また試合を延期して、信じられないほど忙しい時期のどこかに入れるなんて、とてもできない」

　リバプールは、11月のカタール・ワールドカップまでにすでに25試合が組み込まれている。ドイツ人指揮官は「ユナイテッドに行き、できれば試合をして、家に帰る」と語った。

「何が起こるか全く分からない。しかし、このような状況では、相手チームは何の関係もないのだから、勝点を得るべきだ。我々は試合に向けて準備してきた」

　初勝利を目ざす名門対決は、予定通りキックオフされるのか。リバプールとしてはユナイテッドがどん底な状況のうちに、やっておきたいところだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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