財政問題を抱えるインテル、下部組織の大器カサデイをチェルシーに売却。移籍金は総額約28億円

2022年08月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

インテルのトップチームでは出場機会なし

インテルからチェルシーに移籍したカサデイ。(C)Getty Images

 8月19日、インテルは下部組織に所属するMFチェーザレ・カサデイを完全移籍でチェルシーに売却した。移籍金は、トップチーム出場経験がない19歳の選手としては破格となる1500万ユーロ(約21億円)+500万ユーロ(約7億円)のボーナス付きだ。

 カサデイは2003年1月10日生まれの19歳。18年にインテルの下部組織に入団すると、16歳でプリマベーラ(U-19)に引き上げられ、すぐに注目を集める存在となった。技術的に優れるダイナミックなセントラルMFで得点能力にも秀でており、2列目でプレーすることも可能な逸材だ。

 21-22シーズンのカンピオナート・プリマベーラでは、インテル優勝の原動力に。決勝トーナメントのMVPに選ばれ、ベスト11にも選出されたタレント。しかし、インテルのトップチームでは1度ベンチ入りしただけで、出場の機会はなかった。
 
 財政問題を抱えるインテルは、今夏の移籍マーケットで大きな利益を出さないといけない状況に置かれている。そのため、他のクラブから引きのあるDFミラン・シュクリニアルやMFデンゼル・ドゥムフリースが換金対象とも言われている。カサデイの売却もその一環と考えられるだろう。

 一方、6年契約でカサデイと契約したチェルシーは喜びを隠さない。ユース部門責任者、ニール・バスは「われわれは、カサデイを長い間追っていた。そんな彼を獲得できてうれしく思う。当面はU-19でプレーするだろうが、なるべく早くトップチームに上がれるように手助けしていきたい」とコメント。カサデイには大きな期待が寄せられている。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【動画】カンピオナート・プリマベーラ決勝で同点ゴールを決めたカサデイをチェック!
 

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