E-１選手権の日本代表対韓国代表が７月27日に豊田スタジアムで行なわれ、３－０で日本が勝利。この結果、日本が４大会ぶり２度目の優勝を果たした。
 
　日本は前半は立ち上がりから厳しいプレッシングでいくつかの決定機を創出するも、得点ならず。しかし後半開始直後の49分に相馬勇紀がヘッドで先制点を挙げると、63分にコーナーキックから佐々木翔が得意のヘディングで追加点をゲット。72分にはワンタッチでの美しい崩しから町野修斗がダメ押しゴールを決め、完勝を収めた。
 
　試合後、敗れた韓国代表のパウロ・ベント監督はオンラインでの会見で次のようにコメントした。
 
「ベストを尽くしたが、ミスの多い我々よりもクオリティで日本が上回ったので、妥当な結果だと思う。日本の勝利、優勝を祝福して、我々はワールドカップへ向けて、切り替えて最善の準備をしたい」
 

　次に日本の弱点を問われると「こんな結果のあとで私が日本の弱点を話すのはふさわしくないかもしれないが、選手たちには『最終ラインの裏を活用しよう』と伝えていた。実際、前半には背後を取る形でいくつかのチャンスを作ったが、最後の場面でミスがあり、それをつなげられなかった」と語った。
 
　また、韓国と日本の差についての質問に対して「アジアサッカー界は何かと比較をしたがるが、それは正しくない。自らのチームがどのように進化していくかを考えるのが重要だ。リーグのレベルやそのなかでの競争、仕事のやり方、環境と、何もかも違うのに同じ大陸の中だけで比較するのは危険だと思う」と持論を展開し、アジアサッカー界の課題を口にした。
 
　元ポルトガル代表のパウロ・ベント監督は、互いを強く意識し合うアジア独特の雰囲気に違和感を覚えているのかもしれない。
 
構成●サッカーダイジェスト編集部

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