【パリSG|G大阪戦の採点&寸評】ネイマールとメッシでMOMは悩むが…6ゴールに可変システム試行と実り多き日本最終戦に

2022年07月26日 白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)

メッシとネイマールの黄金コンビが違いに

【警告】なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ネイマール(パリ・サンジェルマン)

[パリSGジャパンツアー最終戦]パリ・サンジェルマン 6-2 ガンバ大阪/7月25日/パナソニックスタジアム吹田
 
【パリSG総評】

浦和戦から中1日という超強行日程ながら、序盤からボールを支配してガンバ大阪を圧倒しての大量6ゴール。しかも「MNMトリオ」が揃ってゴールと、ジャパンツアー最終戦は大円団となった。2失点したとはいえ、ネガティブ・トランジション(攻→守の切り替え)も強度が高かった。可変式のシステムを試し、フィールドプレーヤーの全員を交代させてテストするなど、プレシーズンマッチらしい試合に。
 
【個人採点・寸評】
GK
99 ジャンルイジ・ドンナルンマ 5.5
34分の失点シーンは1本目のシュートをビッグセーブしたもののこぼれ球を押し込まれ、70分はほぼノーチャンスと、セーブ自体は悪くなかった。ただ、相変わらず足下のテクニックが不安定だったのがマイナス。
 
DF
2 アシュラフ・ハキミ 6(72分OUT)
右サイドを積極的に駆け上がり、ハーフスペースへの侵入も。26分のビッグチャンスはしっかり決めたかった。守備でも持ち前のスピードを何度か活かす。
 
3 プレスネル・キンペンベ 6(72分OUT)
対人で持ち前の強さを見せ、積極的に攻め上がるメンデスの背後もしっかりスライドしてカバー。ビルドアップも安定していた。
 
4 セルヒオ・ラモス 6(72分OUT)
1失点目でやや対応が遅れたものの、全般的には内に絞る動きが絶妙で、鈴木や食野に仕事をさせなかった。ヘディングの強さも相変わらずだ。
 
5 マルキーニョス 7(72分OUT)
3CBの軸として最終ラインを統率し、クロスを跳ね返せば、的確なパスカットも。攻撃の局面では中盤まで上がってパスコースを作るなど、ガルティエ流スタイルでもキーマンになりそうだ。
 
25 ヌーノ・メンデス 7(61分OUT)
パワー&スピードで対面の小野瀬を圧倒する。裏抜けから左足で豪快に蹴り込んだ37分の一撃は、まさにワールドクラスのゴールだった。
 
MF
6 マルコ・ヴェッラッティ 6.5(61分OUT)
前後左右から上手くボールを引き出し、柔軟なキープとパスで攻撃をリード。浦和戦と比べて明らかにコンディションが上がっており、新政権でも欠かせない司令塔となるか。
 
17 ヴィチーニャ 6.5(72分OUT)
ヴェッラッティと連携しながら組み立てを円滑にし、浮き球のスルーパスで3点目をアシスト。粘り強い守備も印象的だ。今夏の新戦力はジャパンツアー中に着実にチームにフィットしてきた。
 
FW
MAN OF THE MATCH
10 ネイマール 7.5(72分OUT)
序盤に二度の決定機を逸したものの、お得意のシミュレーション気味で得たPKを32分にきっちり決める。これで完全に波に乗り、39分にメッシのゴールをアシストとし、60分にはそのメッシのスルーパスから1対1を制してゴール。過去2試合はやや精彩を欠いたがツアー最終戦で活躍するあたり、流石の千両役者だ。
 
19 パブロ・サラビア 6.5(61分OUT)
オフ・ザ・ボールの動きを繰り返し、28分にはこぼれ球を押し込んで先制ゴール。メッシとネイマールの分まで守備タスクを引き受けるなど、黒子として素晴らしい働きだった。
 
30 リオネル・メッシ 7(72分OUT)
序盤から積極的にシュートを放ち、ネイマールとの黄金コンビで1ゴール・1アシスト。トップ下を起点に右寄りや中盤にも顔を出す前線のフリーマンで、守備の局面では1人だけ攻め残るなどやはり特権が。
 

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