「日本の“屈辱”…」韓国メディアは中国に苦戦した森保Jの拙戦をどう見たか?「フィニッシュで2%足りなかった」

2022年07月25日 ピッチコミュニケーションズ

「中国は戦闘的な守備で日本の攻撃をすべて阻止」

E-1第2戦で日本は痛恨ドロー。韓国メディアは「戦略だけで考えれば中国の勝利」と伝えた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 7月24日のE-1選手権第2戦で、若手主体の中国代表と0-0で引き分けた日本代表のニュースは、試合終了直後から韓国でも速報で伝えられた。

「"決定力不足"日本、中国と0-0ドロー…韓国"優勝に青信号"」(サッカー専門誌『FourFourTwo KOREA』)
「日本、"23歳以下主流"中国とスコアレスドロー…韓国が1位固守」(スポーツ&芸能メディア『OSEN』)
「韓国の優勝の可能性が高まった…日本、密集守備の中国と0-0引き分け」(ネットメディア『STNスポーツ』)
「日本の"屈辱"…12年ぶり無得点&中国の"失点行進"ストップ」(ネットメディア『エックススポーツ・ニュース』)
「日本、中国と拙戦の末0-0ドロー…2連勝の韓国、日本と引き分けてもE-1優勝」(経済メディア『Mediapen』)

 なかでも、「あまりに自信満々だった…密集守備に苦戦した日本、中国相手にスコアレスドロー」と見出しを打ったスポーツ紙『スポーツソウル』は、「自信満々過ぎたせいなのか。日本が最後まで中国を突破できなかった」と書き出し、次のように試合を総括した。

「中国は最前線のFWまで含めて守備ラインを形成し、壁を作った。日本はボール支配率70パーセント台を維持して主導権を握ったが、フィニッシュで2パーセント足りなかった。中国のプレッシャーは強くなかったが、身体を惜しまないプレーで日本を苦しめた。日本は最後まで中国陣内に攻め込んだが、中国は戦闘的な守備で日本の攻撃をすべて阻止した」
 
 また、サッカー専門メディア『Best Eleven』は「一時は袋叩きに遭った中国、日本を沼に引きずり込む作戦"成功"で完遂」と題し、中国の戦略を分析。韓国に0-3で敗れた大会初戦は「本当に無気力なプレーに終始した」としつつも、「切歯腐心したのか、日本戦では違った姿を見せた」とし、中国の奮闘ぶりを伝えた。

「戦略だけで考えれば中国の勝利だった。中国は支配率でもシュート数でも圧倒されたが、スコアは平衡を保った。これで中国は、アジアトップレベルの国の一つである日本を相手に勝点を得た。新しい時代を夢見る選手にとっては自信になるだろう。また、レベルの高いチームと戦うとき、どのように90分を消化するかも学んだ。しっかりと防いだ後、カウンター。これが、中国が日本戦で学んだ成功の方程式だった」
 

次ページ「今回の“韓日戦”は両リーグの水準を間接的に比較する機会」

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事