【J1採点&寸評】鹿島1-1神戸|MOMは同点弾の和泉。鈴木、大迫ら3人が「7」の高評価に

2022年07月16日 渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

鹿島――終盤に意地の同点ゴール

【警告】鹿島=エヴェラウド(16分)、キム・ミンテ(44分、60分) 神戸=小林(66分)
【退場】鹿島=キム・ミンテ(60分) 神戸=なし
【MAN OF THE MATCH】和泉竜司(鹿島)

[J1第22節] 鹿島1-1神戸/7月16日/県立カシマサッカースタジアム

【鹿島|採点】
スタメン)
GK
クォン・スンテ 6.5
DF
常本佳吾 6.5
三竿健斗 6.5
キム・ミンテ 5
広瀬陸斗 6
MF
和泉竜司 7
中村亮太朗 6.5(72分OUT)
ディエゴ・ピトゥカ 5.5(80分OUT)
アルトゥール・カイキ 5.5(80分OUT)
FW
エヴェラウド 5.5(72分OUT)
鈴木優磨 7

途中出場)
DF
安西幸輝 6(72分IN)
関川郁万 6(72分IN)
MF
舩橋 佑 ―(80分IN)
土居聖真 ―(80分IN)

監督)
レネ・ヴァイラー 6
 
【鹿島|寸評】
 10分にピトゥカの強烈なFKから徐々に押し込む時間帯を増やしたが、決定機までは作り出せず。一方で相手の効果的な攻撃も許さなかったが、時折見せるイニエスタのパスにやや翻弄される。後半は立ち上がりに失点。大迫にゴールを許すと、さらに60分、抜け出した大迫をキム・ミンテが倒してしまい、この日2枚目のイエローカードで退場に。ひとり少なくなったあとも、中盤の中村がCBを務めるなど、決してペースは手放さず。粘り強さを発揮し、終盤に意地の同点ゴール。87分に鈴木のヘディングでの折り返しを和泉が決めてドローに持ち込んだ。

 3日前の天皇杯で好調ぶりを見せたMF中村は中盤で存在感を発揮。ひとり減った後もCBをこなすなど、個人としてはアピールに成功。ハードワークし、テクニックも併せ持つMF和泉がゲームを引き締め、FW鈴木、CB三竿、GKクォン・スンテら中心選手はこの日も安定したパフォーマンスを披露した。チームとして神戸にやられていた部分は多くなかったが、組み立てに絡み、サイドに開く鈴木が作り出したスペースを突くことができず。天皇杯でゴールを奪い復調傾向のエヴェラウドもこの日は不発に終わるなど、フィニッシャーの不在を痛感させられた。

 しかし、諦めない姿勢が87分の同点弾につながるなど、最後まで奮闘した和泉をMOMに選出。ひとり減ったなかで、なかなか選手交代をしなかったレネ・ヴァイラー監督だが、送り出した先発選手たちへの信頼が最後の追い上げにつながったとの見方もあるか。

【動画】鹿島が土壇場で同点弾! 鈴木の落としを和泉がドンピシャボレー

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

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