「え? 何言っているの?」城彰二が98年フランスW杯の“カズ落選”を回想。本人には「いなくてどーすんだよ」と訴え

2022年07月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「俺は諦めてたわけよ。漏れるなかに絶対に入ると思っていた」

城氏が98年フランスW杯でのカズ落選について振り返った。(C)Getty Images

 元日本代表FWの城彰二氏が7月14日、自身のYouTubeチャンネル『JOチャンネル』で最新コンテンツを公開。1998年のフランス・ワールドカップ直前に、三浦知良(現・鈴鹿ポイントゲッターズ)と北澤豪氏、市川大祐氏が本大会登録メンバーから外れた時の様子を振り返っている。

 フランスW杯本大会の直前、日本代表はスイスで約1か月の合宿を実施。そこに参加するメンバー25人から本大会登録22人が決まるという状況で、城氏は「俺は諦めてたわけよ。選考から3人漏れるなかに絶対に入ると思っていた」という。

 落選を確信していた理由に、城氏は当時のメンバー構成やプレー特性を挙げる。FWが自身とカズ、中山雅史氏、呂比須ワグナー氏、岡野雅行氏と5名いた。岡野氏にはスピードという武器があり、城氏が得意なポストプレーは中山氏も呂比須氏もできた。
 
 結果的には、先述したとおり、フランス大会ではカズ、北澤氏、市川氏が落選。当時の岡田武史監督が「外れるのはカズ、三浦カズ」と発表して世間に大きな衝撃を与えた会見について、城氏は「俺たちはいつ発表されるかも分かってなかった」と明かす。いつもはメンバーが揃っての食事に、岡田監督、カズや北澤が来ない。食べ終わった頃に岡田監督が現われ、落選メンバーが伝えられた。当時の心情を、城氏はこう振り返った。

「え? 何言っているの?」「ちょっとびっくりしたよ」「カズさんは絶対に外れないって。コンディションはあまり良くなかったけど、絶対的エースだったから」

 落選メンバーは、そのまま帰国するか、大会中もチームに帯同するかを選べたなかで、カズと北澤氏はチームを離れた。城氏はカズを「兄貴分」と慕っていたこともあり、「あれはないと思うよ。カズさん」と正直な気持ちを吐露。「俺たちもショックだったし、話してほしかった」と不満があり、大会後には「カズさんいなくてどーすんだよ」と本人に伝えたと明かした。

 カズ落選の衝撃は、選手にとっても大きなものだったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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