「見返してやるような気持ちで」鹿島からはE-1代表招集ゼロ。樋口雄太が天皇杯後に語った想い

2022年07月14日 渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

前半は「ジャブのように相手にダメージを与えられていた」

ピトゥカの先制ゴールの起点となった樋口(左)。写真:徳原隆元

 鹿島アントラーズは7月13日、天皇杯4回戦でガンバ大阪と対戦。2-0で勝利を収め、ベスト8に進出した。

 序盤はどちらのペースともつかない、一進一退の攻防が続くなか、18分に安西幸輝の攻め上がりからビッグチャンスを創出。鈴木優磨などが絡んだ連係で敵陣深くまで侵入すると、右サイドの常本佳吾に展開。常本からのクロスに合わせたエヴェラウドが頭で強烈なシュートを放つが、相手GK東口順昭のビッグセーブに阻まれる。

 その後はペースを掴んだ鹿島が攻め込む展開で推移したが、スコアレスで前半を終えた。

 この日、右サイドで先発した樋口雄太は、「(前半無得点でも)効果的な組み立てもできていましたし、ジャブのように相手にダメージを与えられていた」とし、「時間が経てば点が入ると思っていたので、僕自身は焦っていなかった」と語る。

 後半、一時は相手に攻め込まれる時間帯があったものの、「エヴェラウドが下りてきているのが間接視野で確認できたので、良いボールがつけられた」と語る樋口のパスを起点に、71分にディエゴ・ピトゥカのゴールが生まれると、相手を圧倒。75分にエヴェラウドが追加点を奪い、勝負を決めた。

 樋口は、「鹿島はタイトルを獲らなきゃいけないチームだと思うので、そこへ向けて一歩一歩やっていきたい」と語った。
 
 その一方で、同日にE-1選手権に臨む日本代表メンバーが発表され、現在J1リーグで2位の鹿島からは選出なし。セットプレーを中心にリーグ3位の5アシストをマークしていた樋口は、代表入りを期待されていた点についてはこう語った。

「最近の自分のプレーを振り返ってみると、まだまだそこに行くまでには足りなかったですし、当然の結果だと思います。まだ、頑張れるチャンスがあるので、見返してやるような気持ちで今後もプレーしていきたい」と更なる飛躍を誓った。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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