再開前にチェック! 移籍市場終了で立場は変わった? 欧州日本人選手の現状は――|ブンデスリーガ 内田・大迫・酒井高・長澤編

2015年09月11日 遠藤孝輔

内田:離脱中の代役2人はいずれも決め手に欠ける印象。

リーターとカイサラはともに決め手に欠ける印象で、リハビリ中の内田を脅かす存在にはなっていない。 (C) Getty Images

 代表ウイークを終え、今週末から世界各国で国内リーグが再開するが、欧州ではほとんどの国で、移籍市場が閉まってからの最初のリーグ戦となる。どのクラブも積極的な戦力補強を期限ぎりぎりまで展開。そこで獲得した選手たちの多くが、今週末に初お目見えすることになるだろう。
 
 欧州でプレーする日本人選手は、夏の補強を終えた各クラブで、立場がどのように変化したのだろうか。
 
 ここでは、主要な欧州日本人選手それぞれの現状を紹介するとともに、彼らの今後を展望していこう。
 
――◆――◆――
 
【ブンデスリーガ編】
 
内田篤人(シャルケ)
今季成績:0試合・0得点
 
 右膝のリハビリに励んでいる内田から右サイドバックのレギュラーの座を奪うべく、今夏に加入した元ドイツ代表のサシャ・リーターとブラジル人のジュニオール・カイサラが定位置争いを展開中。
 
 リーターは1節のブレーメン戦と3節のヴォルフスブルク戦、カイサラは2節のダルムシュタット戦でスタメンを務めた。アウェーでは守備的なリーター、ホームでは攻撃的なカイサラが起用されているが、裏を返せば、ともに決め手を欠いている印象だ。
 
 リーグでも指折りの右サイドバックと称される内田を脅かす存在にはなっていない。

次ページ大迫:立場は変わらず「2列目センターのレギュラークラス」だ。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事