再開前にチェック! 移籍市場終了で立場は変わった? 欧州日本人選手の現状は――|プレミアリーグ 岡崎・吉田編

2015年09月10日 松澤浩三

岡崎:ダイアー、インラーと心強い味方が加わる。

打開力に優れたダイアーと中盤の構成力に長けたインラーの加入で、岡崎にはストライカーとしての真価を発揮する支援体制が整ったと言えるだろう。 (C) Getty Images

 代表ウイークを終え、今週末から世界各国で国内リーグが再開するが、欧州ではほとんどの国で、移籍市場が閉まってからの最初のリーグ戦となる。どのクラブも積極的な戦力補強を期限ぎりぎりまで展開。そこで獲得した選手たちの多くが、今週末に初お目見えすることになるだろう。
 
 欧州でプレーする日本人選手は、夏の補強を終えたそれぞれのクラブで、立場がどのように変化したのだろうか。
 
 ここでは、主要な欧州日本人選手それぞれの現状を紹介するとともに、彼らの今後を展望していこう。
 
――◆――◆――
 
【プレミアリーグ編】
 
岡崎慎司(レスター)
今季成績:4試合・1得点
 
「てっきり先発だと思っていた」と本人も語っていたように、4節ボーンマス戦でのスタメン落ちは意外だった。とはいえ、1点を追う後半頭から投入されるなど、クラウディオ・ラニエリ監督の信頼は揺らいでいない。
 
 期限最終日に駆け込みで獲得した即戦力の2人は、ウイングのネイサン・ダイアーは単独で打開できるチャンスメーカー、スイス代表のセントルMFギョクハン・インラーは正確なパスでゲームを作る司令塔。ともに弱点を的確に補う効果的な補強で、チームアタックのクオリティを大きく上げるはずだ。
 
 岡崎個人にとっても、メリットは大きい。これまでは中盤の組み立てに手を貸すことが多く、ゴール前で好位置を取っても良いラストパスが入ってくることが少なかった。ストライカーとしての真価を発揮できるサポート体制が整ったと言えるだろう。

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