【ナビスコカップ展望】新潟、神戸はクラブ史上初の4強進出が目前。G大阪、名古屋、柏は秘策も!?

2015年09月05日 サッカーダイジェスト編集部

G大阪は連覇へ“1点以上”がノルマ。神戸は柏の圧力をどうかわす?

ここからはドラマの連続。準々決勝第2戦、間違いなく想像していた以上のなにかが起きる!

▽Jリーグ ヤマザキナビスコカップ・準々決勝第2戦
名古屋グランパス-ガンバ大阪
9月6日(日)/19:30/パロマ瑞穂スタジアム
 
▽第1戦の結果/G大阪1-1名古屋
 
【ポイント】
矢野が
FW復帰? 両チームともに前線の人選が鍵を握る。
 
【見どころ】
 G大阪は倉田をトップ下に据えた4-2-3-1布陣が次第にハマり出してきた。代表活動で宇佐美不在のため(東口、丹羽、米倉も)、中盤の両サイドで起用される大森や阿部、先発復帰もあり得るパトリックとの連係から打開できるか。
 
 とりわけ得点力が物足りない大森や阿部には、この一戦で一発を決め、後半戦への弾みを付けてもらいたいところだ。もっとも、第1戦でゴールを決めた二川が元気なのも好材料。状況に応じて選手を使い分けるのが良策だろう。
 
 相手の出方によっては、4-4-2の採用も十分に考えられるが、ポイントは第1戦で休ませたメンバーの起用法だ。
 
 第1戦はリーグ戦から中2日の影響もあり、右SBに平尾、ボランチに井手口と活きの良い若手も抜擢したが、パトリックや岩下、倉田、遠藤、藤春らが先発すれば、サッカーの質はガラリと変わる。
 
 長谷川監督は「(第1戦は)最低限の1-1でのドローなので、第2戦は1点以上取って勝ちたい」と"攻撃宣言"。攻撃陣の組み合わせを含めて、指揮官がどのような一手を打つか。大会連覇に向けて、ここが最初の山場となりそうだ。
 
 一方の名古屋は、第1戦で怪我から復帰した野田が移籍後初ゴールを決めて、チームにも勢いをもたらした。川又の状態によっては、今季は右WBを務めてきた矢野が久々にFWで起用されそうだ。
 
 その際には、小川が右WB、本多や田中輝などが左WBに入ることが予想される。
 
ヴィッセル神戸-柏レイソル
9月6日(日)/20:00/神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
 
▽第1戦の結果/柏0-2神戸
 
【ポイント】
神戸絶対有利。それでも柏はターンオーバーに自信!

 
【見どころ】
 神戸が大会初のベスト4進出へ視界良好だ。
 
 攻撃陣の中ではレアンドロと石津が好調で、前線からチームを牽引。守備陣も、DF増川を軸に第1戦を無失点で切り抜けたことで自信を深める。
 
 特に韓国代表入りしたチョン・ウヨンに代わって、4-1-4-1のアンカーに入る前田が、とても安定したプレーを披露している。今回、相当な圧力をかけてくる柏の猛攻に耐えられれば、神戸ユース出身3年目の若武者はさらに自信を深められるはずだ。
 
 一方、柏が勝ち上がるためには、2点差をつけての勝利がノルマになる。
 
リーグ戦から先発10人を代えるターンオーバーで第1戦に臨んだものの、結果を残せなかった。そのため今回は、鈴木、工藤、クリスティアーノといった主力組が先発復帰する可能性が高い。
 
 序盤から猛烈なプッシュを仕掛けて先制点を奪えれば、流れに乗れるはずだ。
 
 "ネルシーニョダービー"と言える一戦だけに、両チームの選手も鼻息が荒い。吉田監督も、このまま静かに負けるつもりなどないはずである。両指揮官の駆け引きも見どころと言える。
 

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