ラモスから“熱烈オファー”もあった城彰二。ヴェルディに憧れた一方で、鹿島ではプレーしたくなかった理由とは?

2022年06月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

ラモス氏から「お前が来てくれれば点が倍取れる」と

1994年のデビューから4戦連続ゴールなど活躍していた城氏に、ラモス氏も高評価していた。(C)J.LEAGUE

 元日本代表FWの城彰二氏が6月19日、自身のYouTubeチャンネル『JOチャンネル』に最新コンテンツを投稿。現役時代、プレーしてみたかったチームについて語った。

 まず挙げたのが、ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)。「ヴェルディはちょっと別格だった」として、90年初期にはラモス瑠偉氏や三浦知良(鈴鹿ポイントゲッターズ)らを擁して"黄金時代"だったチームを「憧れたし、すごく行ってみたいなと思った」という。当時、ラモス氏と柱谷哲二氏から誘われ、前者からは「お前が来てくれれば点が倍取れる」と言葉をかけられたというエピソードを披露した。

 また、ラモス氏の熱い姿勢にも言及。1998年のフランス・ワールドカップでTVの解説を務めていた同氏は、試合中に笑みを浮かべるなど、城氏の振る舞いを強い口調で批判。この報道の影響もあってか城氏は、帰国直後の空港でファンから水を掛けられた。後に、「ごめん。そういう思いで言ったわけではない」と謝られたと振り返り「熱い人だから」とわだかまりはないことを強調した。
 
 次に挙げたのがジュビロ磐田。98年、中山雅史(現・磐田コーチ)が4試合連続ハットトリックなど36ゴールをマーク。25ゴールを挙げた城氏は得点王になれなかったと悔しがりつつ、当時の磐田は「完成されていた。藤田(俊哉)さんや名波(浩)君がいるから、ボールが出てくる。見ていても、対戦してもすごく面白かった」と賞賛。「プレーしたらどんな風にやれるかな」「高原(直泰)と2トップならどうかとか、考えていた」と明かす。

 また、名古屋グランパスにも興味があったようだ。小倉隆史氏とアトランタ五輪予選で2トップを組んだ際に「すごくやりやすかった。オグさんはどちらかというと抜けるタイプで、おれはポストに入って。コンビネーションがすごく良かった」と回想した。

 一方、プレーしたくなかったチームとして鹿島アントラーズを挙げた。「都内から遠い」と言いつつ、「自分が入っても何ができるか想像つかない。ジーコさんとアルシンドさんのホットラインが凄いから。おれはポストプレーヤーだから。イメージがわかない」と、国内最多20冠の名門クラブには心が引かれなかったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【関連動画】「高原と2トップならどうか」城彰二が現役時代にプレーしたかったJクラブは?「ヴェルディは別格だった」
 

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