心惹かれた“新トリデンテ”の輝き。今後も見たい三笘、久保、堂安の共演【編集長コラム】

2022年06月11日 本田健介(サッカーダイジェスト)

リズミカルにパスを回す

写真左から堂安、久保、三笘。ガーナ戦で攻撃を引っ張った。撮影:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

[キリンカップ]日本 4-1 ガーナ/6月10日/ノエビアスタジアム神戸
 
 今年11月に控えるカタール・ワールドカップに向けた4つの強化試合"6月シリーズ"の第3戦を迎えた森保ジャパンは、ノエビアスタジアム神戸でガーナに4-1で快勝を収めた。

 0-1で敗れた4日前のブラジル戦は多くの課題が浮かび上がるゲームとなったが、この日はミスから失点したとはいえ、危なげなく勝利した。ガーナのパフォーマンスは考慮すべきだが、いくつかの収穫を得られた一戦と言えるだろう。

 アンカーに遠藤航を置き、インサイドハーフに柴崎岳、久保建英を入れた中盤の新たな構成、左右のウイングに入った堂安律、三笘薫のパフォーマンスなど、"新たな色"がピッチを彩った。

 そのなかで、個人的に特に明るい印象を感じたのが、三笘薫、久保、堂安が絡んだ際のコンビネーションだ。
 三笘と堂安は逆サイドに配置されたため、直接的に関わるシーンは少なかったが、高い技術力を持った彼らのパス交換はやはりリズミカルで、見ていて心地が良い。

 堂安は久保との連係について試合後にはこう語った。

「彼(=久保)の特長は理解しているつもりですし、彼が右で張っても僕が中でできるというのは、ふたりで話し合っていました。彼に対する信頼は変わっていないです。今回こうして一緒にピッチに立てるとなってワクワクしていましたし、お互いに良さを引き出し合えていた。お互いそうだと思いますけど、隣にいるとドリブルしなくてもいいというか、ボールを渡して渡して、相手を動かして、自分がボールを持っていなくても、彼を使いながら状況を把握できる。そういう意味ではすごいやりやすいというか、出したい時にいてくれている」

"ドリブルしなくてもいい"という言葉は象徴的。自分たちのリズムで相手の守備を外すことができるからこそ、無理に仕掛けずとも効果的にボールを運ぶことができ、相手の予想を超えるからこそ、ワクワクするような崩しが可能になる。

 彼らを同時出場させるためには、考慮するべき部分も多いだろうが、代表戦で久しぶりに目にした魅惑的なパスワークは、今後もピッチを彩ってくれることを願いたい。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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