【U-21代表|最新序列】エース格は細谷。ヴェルディ育ちのボランチコンビも注目。未招集の“残り2人”は中盤より前の選手か

2022年05月26日 松尾祐希

「今後の予選に関わる大会。全力で優勝を目指す」

U-21代表の予想フォーメーション(4-2-3-1)。(C)SOCCER DIGEST

 大岩剛監督が率いるU-21日本代表が、アジアを舞台とした戦いに挑む。

 5月24日、 U-23アジアカップに臨むU-21日本代表のメンバーが発表された。今回のコンペティションは、2年後に開催される U-23アジアカップのポッド分けに関わり、同大会がパリ五輪の最終予選を兼ねる点を考慮すれば、早期敗退だけは避けたい。

「今回のアジアカップは我々の今後の予選に関わる大会。全力で優勝を目指す」と大岩監督が話す通り、今回は各クラブから協力を仰ぎつつ、海外組を含めて現状のベストメンバーを揃えた。

 加藤聖(長崎)、藤田譲瑠チマ(横浜)、藤尾翔太(徳島)の3人はチーム事情で6月1日に合流するが、それ以外の選手は5月29日の活動初日から参加できる見込み。コンディション調整やチーム作りを進めていくうえでプラスに働くのは間違いない。

 今回のメンバーは、3月下旬のドバイカップで招集された選手がベースになっており、彼らが主力を担うことが予想される。GKの小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、佐々木雅士(柏)、鈴木彩艶(浦和)はドバイカップで1試合ずつ先発出場を果たし、いずれも完封勝利を飾った。GKは横一線で実力に遜色ないが、過去の実績を踏まえると、鈴木が最も正GKの座に近いと見る。
 
 最終ラインの中央は、A代表候補歴を持つ西尾隆矢(C大阪)と、2017年のU-17ワールドカップに出場している馬場晴也(東京V)がレギュラー候補の筆頭だ。彼らは所属クラブで継続的に出場しており、試合勘も問題ない。

 しかし、高さ勝負に強みを持つFWが相手にいる場合は、身体能力に長けるチェイス・アンリ(シュツットガルト)、スピードタイプのFWとマッチアップする際は鈴木海音(栃木)の起用もあり得る。

 右SBは身体能力に長ける半田陸(山形)が一番手だが、左サイドは戦い方や相手次第でスタメンが代わってくるだろう。裏のスペースを使いやすい展開では、スピードに定評がある畑大雅(湘南)、相手が自陣で守備ブロックを作ってきた場合は、左足のクロスに特長を持つ加藤の出番となる。また、守備に比重を置く際は、右SBが主戦場となる内野貴史(デュッセルドルフ)を起用しても面白い。
 

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