「監督を袋叩きにする勢いで…」城彰二がスペイン時代に衝撃を受けた“内紛事件”を告白!「コイツら頭おかしいんじゃないか」

2022年05月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「もうやんねーよ、みたいになるかと思ったら…」

スペイン時代の衝撃事件について明かした城氏。(C)SOCCER DIGEST

 元日本代表FWの城彰二氏が5月3日、自身のYouTubeチャンネル『JOチャンネル』で、最新コンテンツを公開。バジャドリー時代の貴重なエピソードを明かした。

 1999年1月に横浜F・マリノスからラ・リーガのバジャドリーにレンタル移籍をした城氏は、半年間レギュラーとしてプレーし、15試合に出場して2得点。まずまずの評価を受けた。

 その時、指揮を執っていたグレゴリオ・マンサーノ監督について、城氏は「心理学の学士号を持っていて、選手に対して論理的に話したり、感情的に話したり、バランスを取るのが上手いという評判の監督だった」と回想。優しい口調で話し、心を掴むのが上手い指揮官だったが、城氏が加入して間もない頃に、「一度選手が爆発した」ことがあったという。

「やり方とか、言い方とかに不満を抱える選手が出てきちゃって。監督の言うことを選手はよく聞いていたんだけど、聞きすぎて自分たちのプレーができず、ギクシャクしてしまっていた」

【動画】バジャドリー時代の衝撃エピソードついて語る城彰二
 そんな状況のなか、練習前のロッカールームで"事件"が起きたという。

「サブのリチャードっていうゴールキーパーだったかな。(監督に)カチンときちゃったみたいで『なんだよ』みたいになって。マンサーノがスペイン語で何か言ったら、ほかの選手も怒り出して、『ふざんけな』みたいな感じになった。マンサーノを袋叩きにするぐらいの勢いで、スタッフがみんな来て、落ち着けと…」

 何とか事態は収まり、その場でミーティングが開かれた。スペイン人指揮官は、穏やかな口調で、「みんなの言っていることも分かるけど、俺が舵取りをするから、俺の指示に従ってくれ。それを信じてほしい。ストレスや要求があればいま言ってくれ」と話したそうだ。

「あちこちから、『あれが嫌だ』とか出てきちゃって。俺たちは、こんなんじゃ付いていけない、みたいになって。2時間ぐらい話した。監督は『そうかそうか』とメモしながら、ずっと一人ひとりの選手の話を聞いていた」

 そして、ミーティング後に練習することになった。城氏は「もうやんねーよ、みたいになるかと思ったら、パッと切り替わって。ボール回しにマンサーノを呼んで、『監督やろうぜ』って。コイツら頭大丈夫か。あんだけ揉めたのに、ケロって変わっちゃって」と回想した。

「日本人だと直接言えず、我慢して陰で言う人が多いけど、直接本気で言い合って理解したから、もう一切引きずらない。それが分からなかったから、『コイツら頭おかしいんじゃないか』と思った」

 まだ、そうしたスペインの文化を理解する前だったため、小さくない衝撃を受けたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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