やはり、このクラブにとってリーグ制覇は「最低ノルマ」でしかないようだ。

　現地時間４月23日に開催されたリーグ・アン第34節で、引き分け以上でリーグ制覇が決まるパリ・サンジェルマンが、ランスとホームで対戦。１ー１のドローに終ったものの、勝点１を加えて２年ぶり10度目の戴冠を果たした。

　だが、ウルトラス（熱狂的なサポーター集団）はまさかの行動に出る。英公共放送『BBC』が伝えたところによると、チャンピオンズ・リーグ（CL）でレアル・マドリーに大逆転負けを喫したことへの抗議で、試合終了の15分前に席を立ち始めたという。

　そのため、選手たちも早々に退散。優勝を祝うセレモニーなどは行なわれなかった。

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　イタリア代表MFマルコ・ヴェッラッティは「僕には理解できない。彼らがマドリー戦に失望しているのは知っているが、どこかで先に進まなければならない」と苦言。キャプテンのブラジル代表DFマルキーニョスも、『Canal＋』のインタビューで「この雰囲気は恥ずべきことだ」と嘆いている。

「サッカーは僕ちの情熱だ。僕たちはファンにできるだけ楽しんでもらおうと努力している。サポーターと一緒に祝えないのは残念だが、それに対処しなければならない」

　また、監督キャリアで初めてのリーグタイトルを手にした指揮官のマウリシオ・ポチェティーノは、次のようにコメントしている。

「ファンとの困難な時期を経験しており、それが良くなることを願っている。我々は民主的で、すべての抗議を受け入れる。しかし、このタイトルを尊重しなければならない」

　早々に席を離れたファンは、スタジアムの外で派手に優勝を祝ったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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