6倍のシュートを浴びるも、土壇場で速攻から一刺し!バイエルン撃破にビジャレアル指揮官「この感覚がたまらない」

2022年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

采配的中!投入からわずか4分後に…

采配を的中させたエメリ監督。ビジャレアルを16年ぶりのCL準決勝進出に導いた。(C)Getty Images

 現地時間4月12日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝の第2レグで、ビジャレアルはバイエルン・ミュンヘンと敵地で激突し、1―1のドロー。ホームでの第1レグでは1―0と勝利を収めていたため、2戦合計2―1でドイツ王者をかわし、16年ぶり2度目の4強入りを果たした。

 立ち上がりから圧倒的に押し込まれるも、なんとか攻撃を抑え込んでいたビジャレアル。しかし、52分にショートカウンターからロベルト・レバンドフスキに右足で押し込まれ、2戦合計で並ばれる。

 俄然勢いを増すホームチームを相手に、より苦しい展開を強いられるなか、84分にウナイ・エミリ監督が動く。この日最初の交代カードを切り、サムエル・チュクウェゼを送り込む。すると、その4分後だった。

 速攻を仕掛け、ジェラール・モレーノからのラストパスに、入ったばかりのチュクウェゼが反応。左足ダイレクトで、名手マヌエル・ノイアーが守るゴールに勝ち越し点を叩き込んだ。
【動画】劇的撃破でベンチから飛び出すビジャレアルの選手たち!バイエルン側は対照的に…

 クラブ公式サイトによれば、自身の采配をぴたりと的中させたスペイン人指揮官は、試合後の会見で「この感覚がたまらない」と、興奮気味にこう語っている。
 
「試合に向けて、色々な準備があり、クラブは常に正しいステップを踏んできた。これらはすべて、自分たちが最大限の力を発揮するためだ。このプロジェクトのリーダーである(クラブ副会長のホセ・マヌエル・)ラネサとその息子に勝利を捧げたかったので、満足しているよ」

 ボール支配率は35%に留まり、シュート数はわずか4本。相手には6倍の本数を浴びた。それでも土壇場で値千金の一発を奪い、準決勝への切符を掴み取れたのは、最後まで高いレベルで集中力を保ち続けた粘り強い守備の賜物だ。

「ディフェンスで完璧なプレーができた。圧倒的な攻撃力を持つチームに対しては、それしか方法がない。犠牲を払ってくれる人がいるからこそ、チャンスが見つかるはずだった」

 バイエルンとの戦いでは、ホームでの先勝が物を言い、最終的には勝利を手にした。リバプール対ベンフィカの勝者と相まみえる準決勝でも、戦い方は変わらない。

「一歩一歩を積み重ねていく。準決勝を楽しむよ。バイエルン戦は非常に難しいものになると踏んだなかで、なんとかホームアドバンテージを得られた。次の相手がどこであれ、同じように臨むよ」

 ユベントス、バイエルンと難敵を連破した"イエローサブマリン"。破竹の進撃で欧州の頂点まで辿り着けるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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