【韓国メディアの反応】“日本は怖がっていた”との評価に加え、スタイルの変化に驚きの論調も

2015年08月06日 慎武宏

退屈な内容に終わったライバル対決を厳しく指摘する。

見応えに欠けたこともあり、韓国メディアの見出しにも手厳しい言葉が並んだ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 8月5日に行なわれた東アジアカップの日韓戦は、1-1のドローで終わった。韓国メディアの第一報は、次のようなものだ。
「韓日戦、残念な1-1のドロー」(『朝鮮日報』)
「シュティーリケ監督も打ち破れなかった韓日戦無勝利ジンクス」(『スポータルコリア』)
 このように、概ね引き分けに終わった結果を惜しむようなものが多かった。
 
「もどかしかった90分、韓国、日本に1-1の引き分け」と題した『エクスポーツ』などは、「チャン・ヒョンスのPKのあと、期待したゴールは生まれず、1-1のまま多少退屈なまま試合は終わった」と、締め括ったほどだ。
 
 今回の日本戦で韓国は初戦の中国戦から先発を8名入れ替えたが、「もどかしかった2列目、8人交代は毒だった」(『スポーツ朝鮮』)とし、『OSEN』に至っては「キム・ミヌ、イ・ヨンジェのJリーグの翼、残念な"失敗"」と手厳しく報道。内容も、「(2選手とも)期待したほどの活躍はなかった。イ・ヨンジェは問題が多く、キム・ミヌは一生懸命に走ったが、それだけだった。日本でプレーしながら相手のことをよく知っている」と辛辣だ。
 
 韓国のシュティーリケ監督は多くの選手をテストすると公言していただけに、ある程度メンバーの入れ替えは予想できたが、『エクスポーツ』は「実験のために選ばれた選手たちが役割を果たせなかった」と論じ、「韓日戦で過度な実験は無理だった」と結論づけたほどである。
 
 もっとも、先発の大幅入れ替えは韓国だけではなく、ハリルジャパンも同じこと。『エクススポーツ』は、「緩すぎたライバル戦、韓日両方ともに息が合っていなかった」と指摘。シュティーリケ監督を非難する声はないが、「宿題を残したキム・シンウク活用法」(『聯合ニュース』)「方向・目的を失ったクロス、高さを活かせなかった」(『GOAL.COM』韓国版)と、勝ち切れなかったチームの課題を指摘する記事も目立っている。

次ページ「勝利のために手段と方法を選ばないチームに変化しようとしている」(『FOOTBALLIST』)

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