「同じ失敗をしてはいけない」(槙野)
チーム全体が少し臆病になっていたと振り返った槙野。選手同士のコミュニケーションを深め、次戦に臨みたいと語った。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)
8月2日に行なわれた北朝鮮戦での敗戦から一夜明け、8月3日の練習を終えた4選手のコメントをお届けする。
槙野智章(浦和/DF)
――監督は縦への意識を強調しているが、思いどおりにいかずジレンマを感じているのでは?
「おっしゃるとおりですね。ポゼッションから縦に速いサッカーへの転換を意識していますが、そう簡単に事は運ばないしミスは起こり得る。ただ、結果が出ないからといって元に戻す必要はないし、今はチャレンジの時期。臆病なプレーっていうのが一番駄目なプレーだと思うので、ボールを失うことは良くないですが、しっかり攻守を切り替えて戦う姿勢だったり、奪い返すことが必要かなと思います」
――柴崎選手が入ってきて山口選手とのインサイドハーフになった時、彼らでもう少し時間を稼げると思っていたが、実際最終ラインから見ていてどうだったか?
「特に後半はセカンドボールを拾えずラインを上げ難かったという部分もありましたけど、もう少しゲーム全体として落ち着かせる時間帯だとか、相手を走らせるパスっていうのも必要だったかなと思います。ただ何度も言いますけど、今はチャレンジの時期でもある」
――前線の選手が積極的にドリブルで仕掛けて、相手を引き付ける動きを加えても良かったのでは?
「ちょっと臆病になっていたし、ボールを失うのが早すぎました。もちろん、この気温やピッチ条件があるにもかかわらず、90分間縦に速いサッカーをやり続けるのは厳しいので、もう少しタメを作る時間っていうのは必要かなとは思います」
――そこはどう修正していく?
「ピッチ上で選手自身がオーガナイズすることも必要かなと。ピッチの幅を使ったプレーだったりボールを動かしながら時間を作ったり、状況に応じて臨機応変に対応できるようになるのが理想です」
――昨日の試合では、どういった部分をもう少しやらなければいけなかった?
「良いコンビネーションが何度か見られたのはポジティブな要素ですが、もう少し選手間でコミュニケーションを取ることと、個々の要求がもう少しあっても良かったとは思います」
――中盤がアンカーひとりになった時、もう少しインサイドハーフ2枚が下がりこぼれ球へ対応する意識をもっと持つべきだったのでは?
「そうですね。それから最低でも勝点1を取りに行く、負けない試合の進め方っていうのも必要だったかなと思うし、そういうなかで僕とか森重選手とかで声を出しながらオーガナイズすることは必要だったかなと思います」
――相手の20番はノヴァコヴィッチ(名古屋)より大きかったが、ふたりで挟むとかもっと対策はあったのでは?
「全体的に良い守備はできてましたし、彼が入るまで高さ対策は非常に良くできていたんですが、結局、彼のところでやられてしまったのは事実。CB、SBの選手で挟むとか、ひとりに対してふたりで対応する必要はあったと思います。ただ個の部分での勝負なので、そこは僕個人としてもっと上手く対応しないといけない」
――韓国にはキム・シンウクがいるし、中国にもガオ・リンがいる。また同じよう
なことをやられる可能性もあるが?
「自分としてこれを良い経験じゃなくて、同じ失敗はしてはいけないと思いますし、これで逃げていても仕方ないと思うので、また正面から立ち向かっていければいいと思います」
藤田直之(鳥栖/MF)
――代表合宿に初参加ですが、感想は?
「刺激的ですね。普段やらないメンバー、レベルの高い選手と一緒に練習できるのもそうですし、今日の練習でも質の高さを感じる。そういうところから刺激は感じています」
――昨日の試合はベンチから見ていましたが。
「入りは良かったと思うし、前半の途中までに決定機を何本か迎えたので、あそこを決めていれば日本のゲームになったはずです。ただ、ああやって攻めても点が入らない時は、どうしても難しいゲームになってしまう。疲労などフィジカル的な側面も踏まえて、追加点は必要だったなと思います」
――次戦以降、藤田選手がピッチに立った時に思い描くプレー、ゲームコントロールは?
「セカンドボールなど、中盤での争いですね。北朝鮮戦でも、前半の最初はセカンドボールを拾えていたから日本の流れになっていたと思います。それでも、前半の途中からどうしても間延びしてしまい、セカンドを拾えなくなって相手にペースを持っていかれたので」
――ゲームを落ち着かせる部分も、藤田選手の持ち味だと思います。
「鳥栖ではやってきていることですが、メンバーが替わったなかでもやれるかどうかが問われます。もちろん、試合に出たら全力を尽くしますし、準備をしていきたいと思います」
槙野智章(浦和/DF)
――監督は縦への意識を強調しているが、思いどおりにいかずジレンマを感じているのでは?
「おっしゃるとおりですね。ポゼッションから縦に速いサッカーへの転換を意識していますが、そう簡単に事は運ばないしミスは起こり得る。ただ、結果が出ないからといって元に戻す必要はないし、今はチャレンジの時期。臆病なプレーっていうのが一番駄目なプレーだと思うので、ボールを失うことは良くないですが、しっかり攻守を切り替えて戦う姿勢だったり、奪い返すことが必要かなと思います」
――柴崎選手が入ってきて山口選手とのインサイドハーフになった時、彼らでもう少し時間を稼げると思っていたが、実際最終ラインから見ていてどうだったか?
「特に後半はセカンドボールを拾えずラインを上げ難かったという部分もありましたけど、もう少しゲーム全体として落ち着かせる時間帯だとか、相手を走らせるパスっていうのも必要だったかなと思います。ただ何度も言いますけど、今はチャレンジの時期でもある」
――前線の選手が積極的にドリブルで仕掛けて、相手を引き付ける動きを加えても良かったのでは?
「ちょっと臆病になっていたし、ボールを失うのが早すぎました。もちろん、この気温やピッチ条件があるにもかかわらず、90分間縦に速いサッカーをやり続けるのは厳しいので、もう少しタメを作る時間っていうのは必要かなとは思います」
――そこはどう修正していく?
「ピッチ上で選手自身がオーガナイズすることも必要かなと。ピッチの幅を使ったプレーだったりボールを動かしながら時間を作ったり、状況に応じて臨機応変に対応できるようになるのが理想です」
――昨日の試合では、どういった部分をもう少しやらなければいけなかった?
「良いコンビネーションが何度か見られたのはポジティブな要素ですが、もう少し選手間でコミュニケーションを取ることと、個々の要求がもう少しあっても良かったとは思います」
――中盤がアンカーひとりになった時、もう少しインサイドハーフ2枚が下がりこぼれ球へ対応する意識をもっと持つべきだったのでは?
「そうですね。それから最低でも勝点1を取りに行く、負けない試合の進め方っていうのも必要だったかなと思うし、そういうなかで僕とか森重選手とかで声を出しながらオーガナイズすることは必要だったかなと思います」
――相手の20番はノヴァコヴィッチ(名古屋)より大きかったが、ふたりで挟むとかもっと対策はあったのでは?
「全体的に良い守備はできてましたし、彼が入るまで高さ対策は非常に良くできていたんですが、結局、彼のところでやられてしまったのは事実。CB、SBの選手で挟むとか、ひとりに対してふたりで対応する必要はあったと思います。ただ個の部分での勝負なので、そこは僕個人としてもっと上手く対応しないといけない」
――韓国にはキム・シンウクがいるし、中国にもガオ・リンがいる。また同じよう
なことをやられる可能性もあるが?
「自分としてこれを良い経験じゃなくて、同じ失敗はしてはいけないと思いますし、これで逃げていても仕方ないと思うので、また正面から立ち向かっていければいいと思います」
藤田直之(鳥栖/MF)
――代表合宿に初参加ですが、感想は?
「刺激的ですね。普段やらないメンバー、レベルの高い選手と一緒に練習できるのもそうですし、今日の練習でも質の高さを感じる。そういうところから刺激は感じています」
――昨日の試合はベンチから見ていましたが。
「入りは良かったと思うし、前半の途中までに決定機を何本か迎えたので、あそこを決めていれば日本のゲームになったはずです。ただ、ああやって攻めても点が入らない時は、どうしても難しいゲームになってしまう。疲労などフィジカル的な側面も踏まえて、追加点は必要だったなと思います」
――次戦以降、藤田選手がピッチに立った時に思い描くプレー、ゲームコントロールは?
「セカンドボールなど、中盤での争いですね。北朝鮮戦でも、前半の最初はセカンドボールを拾えていたから日本の流れになっていたと思います。それでも、前半の途中からどうしても間延びしてしまい、セカンドを拾えなくなって相手にペースを持っていかれたので」
――ゲームを落ち着かせる部分も、藤田選手の持ち味だと思います。
「鳥栖ではやってきていることですが、メンバーが替わったなかでもやれるかどうかが問われます。もちろん、試合に出たら全力を尽くしますし、準備をしていきたいと思います」