「誰もDFをやりたがらなかった」吉田麻也が語る日本と欧州の違い「ヨーロッパで気分が悪くなる」こととは?

2022年02月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「欧州で最初に驚いたのは…」

インタビューで日本の文化などについて語った吉田。(C)Getty Images

『ドラゴンボール』の孫悟空や『ポケットモンスター』のピカチュウに関する発言は、すでに先日報じたとおりだ。サンプドリアの吉田麻也は、イタリアの『DAZN』のインタビューで、それ以外にも様々なテーマについて話している。

 イタリアのメディア『TUTTOmercatoWEB』によると、VVVフェンロからサウサンプトンを経て、サンプドリアに移籍した吉田は、「欧州で最初に驚いたのは、オランダ人の背の高さ。日本人はもっと小さい」と振り返った。

 欧州での生活は、時に思いがけないこともある。特に日本代表DFはイタリアに来てすぐ、新型コロナウイルスのパンデミックでロックダウンを経験した。当初、家にWi-Fiもなく、語学を勉強するうえでご近所の助けを借りたと明かしている。

「サンプドリアではロックダウンで始まった。キツかったよ。ひとりで、小さなマンションだった。最初はジェノバにいるのは4カ月と思っていたんだ。オンラインのイタリア語レッスンをするのに、ご近所にWi-Fiを使わせてもらっていた」

【関連動画】流暢なイタリア語で日本文化などについて語る吉田麻也
 だがその後、高いコミュニケーション能力を発揮し、サンプドリアの本拠地ジェノバの方言も駆使してイタリアの人々と良好な関係を築いてきたのは周知のとおりだ。イギリスやイタリアを経験してきた33歳は、人々の性格について興味深い見解も示している。

「日本の文化がいかに重要かを分かったのは、日本を離れてからだった。僕たちは枠にはまりすぎと言わなきゃいけないけどね。僕はもっと気楽なほうがいい。気楽すぎるイタリア人ほどじゃないけど、イギリス人みたいにね」

 もちろん、日本らしさに誇りを感じていることは言うまでもない。日本代表のキャプテンを務めることを「名誉」と表現した吉田は、ワールドカップで話題となったロッカールームの清掃について、「それが僕たちの文化であり、僕も大好きだ」と話した。

「欧州では気分が悪くなる。スポーツセンターがぐちゃぐちゃだからだ。掃除したい」

 日本文化といえば、アニメの話は欠かせない。冒頭の『ドラゴンボール』や『ポケットモンスター』のほかに、吉田は『キャプテン翼』についても「日本じゃみんな見ていた。名前は違う(イタリア版タイトルは『オリーとベンジ』)けどね」と言及した

「みんな10番をやりたがり、誰もディフェンスをやりたがらなかったのが問題だったよ」

 だが、目を輝かせて『キャプテン翼』を見ていた少年は、DFとして日本が世界に誇る存在になった。現在のセリエAで唯一の日本人選手となった吉田が、まもなくといわれる戦列復帰を果たし、守備の国イタリアで再び目の肥えたファンとメディアを沸かせるのを期待したい。

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構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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